Azureを“運用できる”ことを示すのがAZ-104です。クラウドエンジニアの平均年収はおよそ550〜580万円と、ITエンジニア全体(約460万円)を上回り、Microsoft環境を持つ企業の多い国内ではAzure運用人材の引き合いが強い。AZ-900の次に“実務で使える”を証明する一枚です。
AZ-104(Microsoft Azure Administrator)は、Azureの運用管理スキルを証明するアソシエイトレベルの資格です。入門のAZ-900と違い、ID・ストレージ・仮想ネットワーク・コンピュート・監視を「実際にどう構成・運用するか」まで問われます。範囲は広いものの、サービス名と役割・設定項目の意味を正確に覚えているかが得点を大きく左右します。この記事では、試験概要から出題範囲、経験別の学習スケジュール、5秒で答える用語ドリルでの土台づくり、対策本と講座という段階的な進め方、受験のコツ、合格後の出口まで、合格までの最短ルートを順番に示します。
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この記事でわかること
- AZ-104(Azure Administrator)の出題範囲とレベル──何が、どこまで問われるか
- 合格までに必要な勉強時間の目安と学習の順番
- 頻出用語の覚え方と、5秒で答えるドリルでの土台づくり
- 独学の教材・講座の選び方と、合格後にどうつながるか
なぜ用語の暗記から始めるのか──設計や判断を問う問題も、用語の役割を即答できることが前提になるからです。だから本記事は「用語の土台→公式・講座で仕上げ」の順で進めます。
→ なぜ「思い出す」練習で定着するのか(テスト効果の科学)
AZ-104(Azure Administrator)とは
AZ-104はMicrosoft認定のアソシエイト(中級)レベルで、Azure環境を日々運用する管理者向けの資格です。AZ-900が「広く浅く」なのに対し、AZ-104は仮想マシン・ストレージ・ネットワーク・IDといった主要サービスを「設定・運用できる」レベルで問います。実務・転職で評価されやすい一本目の実力系資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | AZ-104(Microsoft Azure Administrator) |
| 問題数 / 時間 | 40〜60問程度 / 約100〜120分 |
| 合格ライン | 1000点満点中700点 |
| 受験形式 | テストセンター または オンライン(通年・随時) |
| 前提資格 | なし(AZ-900合格後が望ましい) |
AZ-104は「用語を知っている」では止まらず、どの設定がどの結果を生むかまで問われます。例えばストレージの冗長性(LRS/ZRS/GRS)やネットワークのNSG/UDRは、名前だけでなく挙動の違いを区別できることが得点条件です。
AZ-104の出題範囲|5つの柱
AZ-104は大きく5領域から出題されます。配点の大きいネットワークとコンピュートを軸に対策するのが定石です。
| 領域 | ウェイト目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| IDとガバナンスの管理 | 20〜25% | Entra ID、RBAC、サブスクリプション、Policy |
| ストレージの実装・管理 | 15〜20% | ストレージアカウント、冗長性、Files、Backup |
| コンピュートの展開・管理 | 20〜25% | VM、可用性セット/ゾーン、VMSS、App Service、コンテナ |
| 仮想ネットワークの構成 | 15〜20% | VNet、NSG、Load Balancer、VPN、DNS |
| リソースの監視・保守 | 10〜15% | Azure Monitor、Backup、Site Recovery |
IDとコンピュート・ネットワークが主戦場
Entra ID・RBAC・Policyでガバナンスを固め、VMと仮想ネットワークの構成で配点を稼ぐのが王道です。特にネットワーク(NSG・UDR・ピアリング・VPN)は実務でも頻出で、用語と挙動をセットで押さえると一気に伸びます。
AZ-104は「用語と挙動の暗記」で土台が決まる
AZ-104の問題は、たとえば「地域障害に耐える冗長方式はどれか」「特定サブネットの通信を遮断する設定はどれか」のように、サービス名・設定項目とその挙動を正しく覚えているかが問われます。手を動かす演習は大切ですが、その前に用語と役割を即答化しておくと、ハンズオンの理解が一気に速くなります。
同じ用語に5回触れる場合、5回読み直すより「テストする」方が定着率は1.5〜2倍高いことが報告されています(想起練習効果)。反復回数と忘却曲線を意識して、テスト形式で繰り返すのが最短です。
5秒で答える用語ドリルで土台を作る
暗記でやりがちな失敗は「テキストを眺めて覚えた気になる」こと。記憶に残すには、見て思い出す想起練習が欠かせません。きおくるのAZ-104用語ドリルは、ID・ストレージ・コンピュート・ネットワーク・監視の頻出用語をこの形式に最適化しています。頻出+発展の用語を、スキマ時間で回せます。
1挙動の違いをセットで覚える
「LRS=同一DC内3重化」「GRS=別リージョン複製」のように、似た用語は違いを口に出して区別します。
2ネットワークを後回しにしない
配点が大きく実務頻出。NSG・UDR・VPN・ピアリングを確実に押さえます。
3間違えた用語だけ周回する
全問を均等にやらず、つまずいた用語に絞って反復回数を増やすと効率が上がります。
あなたに合う学習スケジュール|経験別モデル
Azure経験の有無で必要な勉強時間は変わります。自分に近いモデルを選んでください。
毎日40分 × 6〜8週間ペース
毎日30分 × 4〜6週間ペース
毎日30分 × 3〜4週間ペース
合格までの3ステップ|ドリル→対策本→(必要なら)講座
用語が頭に入ったら、対策本とハンズオン・模試で全体像と本番感覚を補強する段階です。「無料の暗記 → 独学の仕上げ → 不安なら講座」の順で積み上げると、無駄なく合格に届きます。
5秒で答える用語ドリルで土台づくり
テキストとハンズオン・模擬問題で本番感覚まで
動画講座・模試で要点を一気に押さえる
独学派の教材選び|対策本の比較
本で独学したい人向けに、定番の対策本を整理します。テキスト+問題集で全体像→仕上げ、の流れが最短です。下の3冊はいずれもAZ-104対応の定番です。
| タイプ | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| テキスト型 | 体系的に学びたい | 図解中心で全体像をつかむ |
| 1冊完結型 | 1冊で合格まで | テキストと演習問題が一体 |
| 問題演習型 | 仕上げ・直前期 | 模擬問題で本番形式に慣れる |
受験のコツ|時間配分が鍵
AZ-104はAZ-900より試験時間が長く、ケース問題やシナリオ問題も出ます。テンポよく進めて見直し時間を残すのが鉄則です。
用語の単純問題はテンポよく即答し、構成を問うシナリオ問題に時間を回します。確信の持てない問題は見直しフラグを立てて飛ばし、最後にまとめて見直します。終了後すぐに合否が表示されます。
合格後の出口|次に何をするか
AZ-104は運用管理の実力を示す資格です。合格後の選択肢を見据えておくと、勉強のモチベーションが落ちません。
1上位資格へ:AZ-305(Solutions Architect)
設計レベルの上位資格。AZ-104の運用知識が土台になり、アーキテクト職への足がかりになります。
2業務に持ち込む|Azure管理者として任される
AZ-104の知識は管理業務に直結します。仮想マシン・VNet・NSGでネットワークを構成する、Entra IDでユーザー・アクセスを管理する、ストレージやバックアップを設計する、Azure Monitorで監視し、ARM/Bicepで構成をコード化する——といった作業を自分で回せるようになります。
これができると、オンプレ中心のインフラ管理者からAzure管理者へと役割が広がり、AZ-305(設計)やSC-300(ID)への発展も自然です。Azure案件・社内クラウド移行で指名されるポジションを取りにいけます。
3マルチクラウドへ展開
GCP ACEやAWS SAAなど、他クラウドの運用・設計資格に横展開すると市場価値が上がります。
やりがちな失敗
NG①:用語を眺めるだけで覚えた気になる
読むだけでは記憶に残りません。5秒で答える想起練習に切り替えましょう。
NG②:ハンズオンだけで用語整理を飛ばす
操作はできても用語の区別が曖昧だと選択肢で迷います。用語の即答化を先に済ませましょう。
NG③:ネットワーク・冗長性を後回しにする
配点が大きく差がつく領域です。NSG/UDR/VPNと冗長方式は必ず固めましょう。
よくある質問
受験は可能ですが、AZ-900で全体像をつかんでからの方が効率的です。用語ドリルはどちらにも使えます。
用語ドリル+対策本+模試で合格点には届きますが、VM・VNetの基本操作は一度触ると理解が定着します。Azure無料アカウントが便利です。
主要コマンドの役割は問われます。ポータル操作と合わせて「何をするコマンドか」を押さえれば十分です。
AZ-900合格者なら毎日40分を6〜8週間が目安です。用語の即答化を先に終えると後半が一気に楽になります。
難易度は同程度の運用・管理系です。自社や志望先で使うクラウドに合わせて選ぶのが実用的です。
まとめ
- AZ-104は運用管理の実力系資格。用語と設定の挙動の暗記が土台になる。
- 5領域のうちID・コンピュート・ネットワークが主戦場。冗長性とネットワークで差がつく。
- 「5秒で答える用語ドリル→対策本+ハンズオン→(不安なら講座)」の順で積み上げる。
- 合格後はAZ-305、業務応用、マルチクラウドへ展開してリターンを最大化する。

