AZ-305はAzureの設計力を示すアーキテクト資格で、設計層は年収650〜800万円超も狙える領域です。クラウド移行が続き人材不足(経産省試算で2030年に最大79万人)が深刻ななか、要件から最適な構成を描けるアーキテクトはとくに重宝されます。AZ-104の次に“設計を任せられる人”へ進む一枚です。
AZ-305(Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutions)は、Azureのインフラ設計を担うソリューションアーキテクトのスキルを証明するエキスパート(上級)資格です。AZ-104の運用知識を前提に、ID/ガバナンス・データストレージ・事業継続(BCDR)・コンピュート・ネットワーク・アプリの各設計を問います。出題は「暗記」より要件からサービスを選ぶ設計判断が中心ですが、その前提として各サービスの役割と使い分けを正確に覚えているかが合否を大きく左右します。この記事では、試験概要から出題範囲、学習スケジュール、5秒で答える用語ドリルでの土台づくり、公式ラーニングと講座という進め方、受験のコツ、合格後の出口まで、合格までの最短ルートを順番に示します。
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この記事でわかること
- AZ-305(Azureソリューションアーキテクト)の出題範囲とレベル──何が、どこまで問われるか
- 合格までに必要な勉強時間の目安と学習の順番
- 頻出用語の覚え方と、5秒で答えるドリルでの土台づくり
- 独学の教材・講座の選び方と、合格後にどうつながるか
なぜ用語の暗記から始めるのか──設計や判断を問う問題も、用語の役割を即答できることが前提になるからです。だから本記事は「用語の土台→公式・講座で仕上げ」の順で進めます。
→ なぜ「思い出す」練習で定着するのか(テスト効果の科学)
AZ-305とは
AZ-305はMicrosoft認定のエキスパート(上級)レベルで、Azure Solutions Architect Expert認定に到達するための設計試験です。AZ-104(管理)の上位に位置し、「どの要件にどのサービスを選び、どう組み合わせるか」という設計力を問います。クラウド設計者の需要は高く、上流工程を担える実力証明として評価されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | AZ-305(Designing Azure Infrastructure Solutions) |
| レベル | エキスパート(上級・設計) |
| 推奨前提 | AZ-104(Azure Administrator)相当の運用知識 |
| 問われる力 | 要件からサービスを選ぶ設計判断・トレードオフ |
| 日本語対策本 | 主要出版社の和書は少なく、公式Microsoft Learn+講座が中心 |
AZ-305の山場はサービスの使い分けです。Azure SQL DatabaseとSQL Managed Instance、可用性ゾーンとgeo冗長、Private LinkとExpressRouteなど、似た選択肢の違いを要件に結びつけて即答できるかが設計問題を分けます。
AZ-305の出題範囲|4つの設計領域
AZ-305は大きく次の4領域から出題されます。ID/監視を土台に、ストレージ・事業継続・インフラ(コンピュート/ネットワーク/アプリ)の設計を押さえるのが定石です。
| 領域 | 主な内容 |
|---|---|
| ID・ガバナンス・監視の設計 | Entra ID、RBAC、PIM、管理グループ、Azure Policy、Azure Monitor |
| データストレージの設計 | Blob、Azure SQL、Cosmos DB、冗長性、アクセス層 |
| 事業継続の設計 | Backup、Site Recovery、可用性ゾーン、RTO/RPO |
| インフラの設計 | VM/AKS/App Service、VNet、ハブ&スポーク、メッセージング |
AZ-305は「サービスの使い分け」で土台が決まる
AZ-305の問題は、たとえば「この可用性要件を満たす最小コストの構成はどれか」「この移行要件に適したDBはどれか」のように、要件に対して最適なサービスを選べるかが問われます。設計力が中心ですが、その前に各サービスの役割と使い分けを即答化しておくと、選択肢の比較が一気に速くなります。日本語の体系的な対策本が少ないぶん、用語ドリルでの地固めが効きます。
同じ用語に5回触れる場合、5回読み直すより「テストする」方が定着率は1.5〜2倍高いことが報告されています(想起練習効果)。反復回数と忘却曲線を意識して、テスト形式で繰り返すのが最短です。
5秒で答える用語ドリルで土台を作る
暗記でやりがちな失敗は「ドキュメントを眺めて覚えた気になる」こと。記憶に残すには、見て思い出す想起練習が欠かせません。きおくるのAZ-305用語ドリルは、ID/ガバナンス・ストレージ・BCDR・コンピュート・ネットワーク・アプリ設計の頻出用語をこの形式に最適化しています。頻出用語を、スキマ時間で回せます。
1要件→サービスで結びつける
可用性・コスト・セキュリティの要件から最適なサービスを選ぶ視点で覚えます。
2似たサービスの違いを即答化
Azure SQL DBとSQL MI、可用性ゾーンとgeo冗長などを区別します。
3間違えた用語だけ周回する
全問を均等にやらず、つまずいた用語に絞って反復回数を増やすと効率が上がります。
あなたに合う学習スケジュール|経験別モデル
Azureの設計・運用経験で必要な勉強時間は変わります。自分に近いモデルを選んでください。
毎日40分 × 7〜10週間ペース
毎日40分 × 5〜7週間ペース
毎日40分 × 4〜5週間ペース
合格までの3ステップ|ドリル→Microsoft Learn→講座
AZ-305は日本語の対策本が少ないため、無料の公式ラーニング「Microsoft Learn」が学習の主役になります。「無料の暗記 → 公式で学ぶ → 講座・模試で仕上げ」の順で積み上げると、無駄なく合格に届きます。
5秒で答える用語ドリルで土台づくり
公式ラーニングパスで設計パターンを学ぶ
ケーススタディと模擬試験で本番感覚を養う
Microsoftは認定向けの公式ラーニングパス(Microsoft Learn)を無料で提供しており、AZ-305の設計シナリオに対応しています。用語ドリルで土台を作ってから公式ラーニングのケースを通すと、要件→設計の流れが腹落ちします。
講座・模試で仕上げる|Udemy
和書が少ないAZ-305では、設計パターンやケーススタディを解説する動画講座と模擬試験が独学の強い味方になります。用語の暗記とMicrosoft Learnを補う位置づけで活用しましょう。
受験のコツ|要件を起点に解く
AZ-305はケーススタディ形式で「最適な設計はどれか」を問う問題が多めです。テンポよく進めて見直し時間を残すのが鉄則です。
設計問題は要件のキーワード(コスト最小・可用性・地理冗長・最小運用など)を起点に選択肢を絞ると速く正確になります。確信の持てない問題は見直しフラグを立てて飛ばし、最後にまとめて見直します。ケーススタディは前提条件を読み落とさないことが最重要です。
合格後の出口|次に何をするか
AZ-305はAzure設計者の実力を示すエキスパート資格です。合格後の選択肢を見据えておくと、勉強のモチベーションが落ちません。
1専門分野へ:セキュリティ/データ/AI
SC-300(ID)やAzureのデータ・AI系認定へ広げると、設計の守備範囲が増えます。
2業務に持ち込む|上流の設計を任される
AZ-305の知識は設計業務に直結します。可用性・コスト・セキュリティの要件から最適なサービスを選ぶ、ハブ&スポークやPrivate Linkでネットワークを設計する、Backup/Site RecoveryでDRを組む、Well-Architectedの観点で構成をレビューする——といった上流の判断を自分で下せるようになります。
これができると評価が変わります。AZ-104の管理者からAzureアーキテクトへと役割が上がり、提案・要件定義・設計レビューを任される立場になります。クラウド設計者は需要が高く供給が少ない領域で、転職市場でも上流工程の経験として高く評価されます。
3基礎を固め直す:AZ-104
運用が不安なら管理のAZ-104に戻ると、設計の前提が安定します。
やりがちな失敗
NG①:用語の暗記を飛ばして設計問題に挑む
サービスの役割が曖昧だと選択肢を比較できません。先に用語を即答化しましょう。
NG②:似たサービスを区別せず曖昧にする
Azure SQL DBとSQL MI、可用性ゾーンとgeo冗長の違いは頻出論点です。対で覚えましょう。
NG③:ケースの前提条件を読み飛ばす
コスト最小か可用性優先かで答えが変わります。要件を起点に解きましょう。
よくある質問
受験は可能ですが、AZ-104相当の運用知識があるほうが設計問題の理解が速いです。用語ドリルはどちらにも使えます。
はい。主要出版社の和書は限られますが、無料のMicrosoft Learnと日本語の動画講座・模試で十分対策できます。用語ドリルで土台を作りましょう。
その通りですが、サービスの役割が即答できないと設計の比較ができません。用語の土台が設計力の前提になります。
Azure Solutions Architect Expert認定です(前提資格の取得状況により条件があります。最新の認定要件は公式でご確認ください)。
AZ-104合格者で設計未経験なら毎日40分を7〜10週間が目安です。用語の即答化を先に終えると後半が楽になります。
まとめ
- AZ-305はAzure設計のエキスパート資格。要件からサービスを選ぶ設計判断が中心。
- 4領域(ID/監視・ストレージ・事業継続・インフラ)から出題。似たサービスの使い分けで差がつく。
- 主要出版社の和書は少ないが、無料のMicrosoft Learnが設計シナリオに対応している。
- 「5秒で答える用語ドリル→Microsoft Learn→講座・模試」の順で積み上げる。

