8秒で選び、6秒で覚える。
無機の色と製法・有機の反応と検出・理論の用語、計250問を
重要問題集の前に反射で出せる状態にする化学ドリル。
化学重要問題集や化学の新演習で手が止まる原因は、計算力よりも知識の抜けであることが多い。「この沈殿は何色か」「この気体はどの乾燥剤が使えないか」「フェノールとカルボン酸をどう分離するか」——問題文の設定を読むために前提となる知識が出てこないと、解法以前の段階で止まります。理論の計算問題も、ルシャトリエの原理やヘンリーの法則の「向き」が反射で出なければ、立式に時間を取られます。
本ドリルは、化学の入試問題で「知っていれば取れる」部分を250問に切り出し、8秒の4択で反射にするためのものです。教科書や講義系参考書(Doシリーズ・新研究)で理解した内容を、問題演習に入る前に想起できる状態に変える位置にあります。重問・新演習と並行して使い、演習で抜けが見つかった分野を本ドリルで補う運用が最も効きます。
共通テスト化学の第1問〜第3問は知識問題の比率が高く、無機・有機の「色と反応」だけで15〜20点分が決まります。二次試験でも、無機の大問は知識の正確さがそのまま点になり、有機の構造決定は検出反応の知識が出発点です。本ドリルの250問はこの領域を狙って選んでいます。
一気に全問を覚えようとするより、今やっている演習の単元に合わせて回すのが効率的です。重問で無機のA問題を解いている週は無機分野を1日20問、有機に入ったら有機分野に切り替える。演習で「この色を知らなかった」と気づいた項目は、本ドリルの該当問題が復習モードに溜まるので、そこを翌日にもう一度回します。
この配分で1日6分、演習と並行して2か月回すと、無機・有機の知識問題はほぼ落とさなくなります。理論分野は「用語→定義」の形なので、計算問題を解く前に法則の向き(圧力を上げると分子数が減る方向、温度を上げると吸熱方向)を確認する使い方が合います。
セミナー化学の基本問題を終えた段階なら、本ドリルの無機・有機と並行して重問A問題に入れます。接続の判定はセミナー化学から重要問題集へ、重問と新演習のレベル差は化学重要問題集のレベルは?を参照してください。
出題・解説はすべてきおくる編集部が執筆したオリジナルです。ドリルを開始すると、各分野の全問がランダムな順で出題されます。
炎色反応・沈殿の色・化合物の色・気体の性質・工業的製法・乾燥剤・金属の反応性。重問の無機で「知っていれば取れる」90問。 ※ 収録91問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| Li の炎色反応炎色 | 赤 | リチウム:赤。Sr の紅と区別する |
| Ba の炎色反応炎色 | 黄緑 | バリウム:黄緑 |
| BaCrO₄ 沈殿沈殿の色 | 黄色。酸に溶ける | CrO₄²⁻ の検出 |
| PbS 沈殿沈殿の色 | 黒色(硫化鉛) | 酸性でも沈殿 |
| Cu(OH)₂ 沈殿沈殿の色 | 青白色。アンモニア水に溶けて深青色 | [Cu(NH₃)₄]²⁺ 深青色 |
| Mg(OH)₂ 沈殿沈殿の色 | 白色。過剰の NaOH に溶けない | Al・Zn との区別点 |
| MnO₂化合物の色 | 黒色(酸化マンガン(IV)) | H₂O₂ 分解の触媒・乾電池 |
| KMnO₄ 水溶液化合物の色 | 赤紫色。還元されて Mn²⁺(ほぼ無色) | 酸性条件の酸化剤 |
| Fe³⁺ と KSCN化合物の色 | 血赤色溶液 | チオシアン酸カリウムで Fe³⁺ 検出 |
| SO₂ の性質気体 | 無色・刺激臭・還元性(H₂S に対しては酸化剤)・漂白 | 二酸化硫黄 |
| 塩化水素の製法(実験室)製法 | NaCl に濃硫酸を加えて加熱 | 揮発性酸の遊離 |
| 水酸化ナトリウムの製法(工業)製法 | NaCl 水溶液の電気分解(イオン交換膜法) | 陰極で H₂、陽極で Cl₂ |
| 二酸化炭素の製法(実験室)製法 | 石灰石(CaCO₃)に希塩酸を加える | キップの装置 |
| 乾燥剤:ソーダ石灰の不適な気体乾燥剤 | 酸性気体(Cl₂・HCl・SO₂・CO₂ など) | 塩基性乾燥剤 |
官能基・脂肪族の反応と検出・芳香族の製法と分離・糖とタンパク質・合成高分子。構造決定の前提知識80問。 ※ 収録84問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| ヒドロキシ基官能基 | −OH。アルコール・フェノール類 | エタノールなど |
| ニトロ基官能基 | −NO₂。ベンゼンに濃硝酸+濃硫酸で導入 | ニトロベンゼン |
| メタン脂肪族 | CH₄。最も単純なアルカン、天然ガス主成分 | 正四面体 |
| ホルムアルデヒド脂肪族 | HCHO。水溶液はホルマリン、還元性 | メタナール |
| マレイン酸とフマル酸脂肪族 | シス(マレイン酸)・トランス(フマル酸)の幾何異性体 | マレイン酸は加熱で無水物 |
| フェーリング反応脂肪族 | アルデヒドが Cu²⁺ を還元して Cu₂O の赤色沈殿 | アルデヒドの検出 |
| ベンゼン芳香族 | C₆H₆。正六角形の平面、付加より置換反応 | 無色の液体 |
| アセチルサリチル酸芳香族 | サリチル酸+無水酢酸(アセチル化)。解熱鎮痛剤 | アスピリン。FeCl₃ で呈色しない |
| フェノールの検出芳香族 | FeCl₃ 水溶液で紫〜青紫色に呈色 | サリチル酸も呈色 |
| キシレン芳香族 | C₆H₄(CH₃)₂。o・m・p の3種の異性体 | ジメチルベンゼン |
| マルトース高分子 | グルコース2分子。還元性あり | 麦芽糖 |
| ペプチド結合高分子 | アミノ酸の −COOH と −NH₂ の脱水縮合 −CONH− | タンパク質の主鎖 |
| 酵素の特徴高分子 | 基質特異性、最適温度・最適 pH がある | 触媒作用を持つタンパク質 |
| ポリスチレン高分子 | スチレンの付加重合。発泡スチロール | 透明で硬い |
結合と結晶・気体と溶液の法則・熱化学・平衡・酸塩基・酸化還元・電池と電気分解。計算問題の設定を読むための用語80問。 ※ 収録82問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| 同素体物質 | 同じ元素からなる単体で性質が異なるもの(S・C・O・P) | 「スコップ」 |
| 昇華法物質 | 昇華しやすい物質を気体にして分離 | ヨウ素・ナフタレン |
| 電子親和力原子 | 原子が電子1個を受け取るときに放出されるエネルギー。ハロゲンで大 | Cl が最大 |
| 金属結合結合 | 自由電子による金属原子間の結合 | 延性・展性・電気伝導性 |
| イオン結晶結晶 | 硬いがもろい。融解・水溶液で電気を通す | NaCl |
| 物質量(mol)計算 | 6.0×10²³ 個の粒子の集団を1 mol とする量 | アボガドロ定数 |
| 理想気体の状態方程式計算 | PV=nRT(R=8.31×10³ Pa·L/(K·mol)) | 気体定数 |
| 沸点上昇計算 | 不揮発性溶質を溶かすと沸点が上がる。Δt=Kb·m | モル沸点上昇 |
| ブラウン運動溶液 | コロイド粒子が溶媒分子の衝突で不規則に動く現象 | 限外顕微鏡で観察 |
| 保護コロイド溶液 | 疎水コロイドを凝析しにくくするために加える親水コロイド | 墨汁のにかわ |
| 結合エネルギー熱 | 共有結合1 mol を切るのに必要なエネルギー | 結合エンタルピー |
| ルシャトリエの原理反応 | 条件を変えると、その影響を打ち消す方向に平衡が移動する | 平衡移動の原理 |
| 水のイオン積酸塩基 | [H⁺][OH⁻]=1.0×10⁻¹⁴ (mol/L)²(25℃) | Kw |
| 中和滴定の指示薬(弱酸×強塩基)酸塩基 | フェノールフタレイン(変色域 pH 8.0〜9.8) | 中和点が塩基性側 |
上記は収録内容の抜粋です。全257問はドリルを開始すると順に出題されます。
無機の色は参考書の表で一覧になっていて、眺めれば覚えた気になります。しかし試験で問われるのは「AgCl は白色」の一方向ではなく、「白色沈殿で光により黒変し、アンモニア水に溶ける」という性質の組合せから物質を特定する方向です。本ドリルの無機分野は、正解を「色+性質の組合せ」にして、選択肢の中で似た色の沈殿(AgCl・BaSO₄・PbCl₂・ZnS の白色)を性質で区別できるかを問う形にしました。
有機で多いのは、検出反応を「反応名→対象」で覚えていて、逆方向(この構造を持つ化合物にどの反応が陽性か)が出てこないケースです。ヨードホルム反応が陽性になる構造(CH₃CO− または CH₃CH(OH)−)を反射で言えれば、エタノールとメタノール、アセトンとアセトアルデヒドの区別で迷いません。
工業的製法の反応式を全部暗記する必要はありません。試験で問われるのは「触媒は何か」「中間生成物は何か」「なぜその条件か」で、本ドリルの製法問題はその粒度に絞っています。細かい反応式は演習で出会ったときに確認すれば足ります。
演習→抜けを本ドリルで拾う→翌日に復習モード→週末に全分野、の循環です。1周目から満点は狙わず、演習の単元に合わせて分野を切り替えるほうが結局は速い。5秒で答える速さで色と製法が出る分野が増えるほど、重問の1問にかける時間が短くなります。
理論分野の前半(物質の分類・結合・物質量・酸塩基・酸化還元)は化学基礎の範囲です。無機・有機と理論の後半(気体・平衡・電池)は「化学」の範囲なので、化学基礎のみの人は理論分野を中心に使ってください。
沈殿や化合物の色は参考書によって「青白色/淡青色」のように表現が揺れます。本ドリルは教科書と共通テストで使われる表記に寄せています。意味が同じなら参考書の表記で覚えて問題ありません。
全問を先に覚える必要はありません。演習の単元に合わせて分野を切り替え、演習で抜けが見つかった項目を復習モードで拾う使い方が最も効率的です。演習と並行して2か月で一巡させる想定です。
構造決定の問題そのものは扱っていません。本ドリルは構造決定の前提になる検出反応・官能基・製法の知識を反射にするもので、構造決定は重問・新演習の演習で練習してください。
完全無料・会員登録なしで使えます。進捗はブラウザに保存され、復習モードで間違えた問題だけを回せます。