8秒で選び、6秒で覚える。
句形・読み・重要語の3分野計240問を、
共通テスト漢文の本文で「気づける」反射に変えるドリル。
共通テストの漢文は50点満点で、国語200点のうち4分の1を占めます。出題は句形・語彙・書き下し・内容一致にほぼ固定されていて、句形と重要語が反射で出るなら15分で45点前後に届く科目です。逆に、句形を「知っている」だけで本文の中で気づけない状態だと、1問ごとに立ち止まって時間を使い、古文に回す時間が消えます。
漢文ヤマのヤマや早覚え速答法は、句形66を講義で理解させる本です。読み終えた時点で「理解した」状態にはなりますが、白文の中で「不敢」を見た瞬間に「あヘテ〜ず」と読んで「決して〜しない」と訳せる反射までは作ってくれません。本ドリルはその隙間を埋めるためのもので、講義本を1周した人が、句形80・読み80・重要語80を8秒の4択で回して、想起の回数を積み上げる位置にあります。
共通テスト漢文の設問は「傍線部の読み」「傍線部の解釈」「書き下し文」「返り点と書き下しの組合せ」「内容一致」の型で固定されています。前半3つは句形と読みの知識だけで解ける設問で、ここを落とさなければ30点は確保できます。本ドリルの3分野はこの前半3問に直結する知識を扱っています。
ヤマのヤマ(または早覚え速答法)を1周した直後に始めるのが最も効きます。講義本で理解した句形が短期記憶に残っているうちに、ドリルで想起の回数を稼ぐと、忘却曲線の下がり方が緩くなります。1周目は全問を1回ずつ回すだけで構いません。答えられなかった問題は復習モードに自動で溜まるので、2周目以降はそこだけを回してください。
この配分で1日10分、3週間で全240問が3〜4回の想起練習を経ます。句形ドリルの参考書(ステップアップノート10など)を並行して使う場合は、本ドリルを「口頭で反射を確認する場」、参考書を「書き下しを手で書く場」と分けると役割がかぶりません。
ドリルの正答率が8割を超えたら、共通テスト(旧センター含む)の過去問に入ってください。1年分を20分で解き、返り点・書き下し・内容一致のどこで落としたかを記録します。句形の取り違えが原因なら本ドリルの該当分野に戻り、内容一致で落としているなら本文の読み直しで直ります。順番はヤマのヤマの次は何をやる?にまとめました。
出題・解説はすべてきおくる編集部が執筆したオリジナルです。ドリルを開始すると、各分野の全問がランダムな順で出題されます。
否定・疑問反語・使役受身・仮定・比較・限定・詠嘆・禁止。共通テストの得点源になる句形を、白文パターン→訳で反射にする。 ※ 収録80問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 訳・読み | 用例 |
|---|---|---|
| 不〜〜ず否定 | 〜しない別解:〜ではない | 吾不知(われ知らず) |
| 復不〜まタ〜ず否定 | またしても〜しない(全部否定) | 復不至(復た至らず) |
| 不敢〜あヘテ〜ず否定 | 決して〜しない・進んでは〜しない | 不敢言(敢へて言はず) |
| 不可不〜〜ざルベカラず否定 | 〜しなければならない | 不可不慎(慎まざるべからず) |
| 何〜乎なんゾ〜や疑問反語 | どうして〜だろうか、いや〜ない(反語) | 何憂乎(何ぞ憂へんや) |
| 何如いかん疑問反語 | どうであるか(状態・程度を問う) | 其計何如(其の計何如) |
| 孰〜いづレカ〜疑問反語 | どちらが〜か | 孰賢(孰れか賢なる) |
| 何〜之有なんノ〜カこレあラン疑問反語 | どうして〜があろうか、いや〜ない | 何難之有(何の難きことか之れ有らん) |
| 見〜〜る/〜らル受身 | 〜される | 見欺(欺かる) |
| 如〜もシ〜/〜ノごとシ比況仮定 | もし〜ならば・〜のようだ | 如水(水の如し) |
| 〜則…〜バすなはチ…比況仮定 | 〜ならば… | 学則知(学べば則ち知る) |
| 不如〜〜ニしカず比較 | 〜には及ばない | 百聞不如一見(百聞は一見に如かず) |
| 但〜たダ〜限定累加 | ただ〜(限定) | 但聞人語響(但だ人語の響くを聞くのみ) |
| 〜哉〜かな詠嘆 | 〜だなあ | 美哉(美なるかな) |
再読文字10字と、書き下し問題で落としやすい副詞・接続詞の読み。「すなはチ」5種・「まタ」3種の書き分けまで。 ※ 収録80問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 訳・読み | 用例 |
|---|---|---|
| 未再読 | いまダ〜ず | 未知(未だ知らず) |
| 宜再読 | よろシク〜ベシ | 宜慎(宜しく慎むべし) |
| 蓋重要 | けだシ | 蓋世(蓋し世に) |
| 卒重要 | つひニ(卒)/にはカニ | 卒然(卒然として) |
| 頗重要 | すこぶル | 頗多(頗る多し) |
| 凡重要 | およソ | 凡人(凡そ人は) |
| 縦重要 | たとヒ | 縦令(縦ひ令) |
| 輒重要 | すなはチ(輒) | 輒去(輒ち去る) |
| 因重要 | よリテ | 因問(因りて問ふ) |
| 然重要 | しかリ | 不然(然らず) |
| 亦重要 | まタ(亦) | 亦可(亦た可なり) |
| 皆重要 | みな | 皆去(皆去る) |
| 親重要 | みづかラ(親) | 親征(親ら征す) |
| 偶重要 | たまたま | 偶遇(偶々遇ふ) |
君子・小人・社稷・布衣など、本文理解と語彙問題で問われる重要語。思想・政治・軍事のテーマ語彙を押さえる。 ※ 収録81問のうち14問を抜粋して掲載しています。
| QUESTION | 訳・読み | 用例 |
|---|---|---|
| 君子くんし人物 | 徳のある立派な人 | 君子不器 |
| 百姓ひゃくせい人物 | 人民・庶民 | 百姓安之 |
| 大夫たいふ人物 | 諸侯に仕える上級の家臣 | 士大夫 |
| 先生せんせい人物 | 師・年長者への敬称 | 先生何為 |
| 信しん思想 | 誠実であること・偽らないこと | 民無信不立 |
| 道みち思想 | 人の踏み行うべき道理・宇宙の根本原理 | 朝聞道夕死可矣 |
| 性善せいぜん思想 | 人の本性は善であるという説(孟子) | 性善説 |
| 中庸ちゅうよう思想 | 偏らず過不足のないこと | 中庸之為徳 |
| 説せつ/よろこブ学問 | 説く・学説/よろこぶ(悦) | 不亦説乎 |
| 社稷しゃしょく政治 | 国家(土地神と穀物神) | 社稷之臣 |
| 左遷させん政治 | 低い地位に落とすこと | 左遷 |
| 徴ちょう政治 | 取り立てる・召し出す・きざし | 徴兵 |
| 陣ぢん軍事 | 軍隊の配置・戦闘 | 背水之陣 |
| 郭くわく軍事 | 外側の城壁 | 城郭 |
上記は収録内容の抜粋です。全241問はドリルを開始すると順に出題されます。
句形66を覚えたはずなのに模試で30点を切る——この状態の原因はほぼ決まっていて、句形を「見出し語→訳」の一方向でしか覚えていないことです。ヤマのヤマの見出しを見れば訳が言える。しかし白文の中に「豈」があるのを見て、それが反語の句形の頭だと気づくには、逆方向の反射が必要です。本ドリルの句形分野は、問題文を白文パターン(「豈〜乎」「不敢〜」)にして、本文で出会う形のまま出題しています。
もうひとつ多いのが、読みの書き分けです。「則」「即」「乃」「輒」「便」はすべて「すなはチ」と読みますが、書き下し問題では選択肢に「則ち」「乃ち」が並び、本文の漢字と照合できないと落とします。読み分野では同じ読みの漢字を別々の問題にして、漢字を見て読みが出るかを個別に確認できるようにしました。
漢詩の形式(絶句・律詩・押韻・対句)は共通テストで問われることがありますが、配点は小さく、出題されない年もあります。本ドリルには含めていません。句形・読み・重要語の3分野で45点を確保してから、漢詩の知識は過去問で出会ったときに拾えば足ります。
やることはシンプルで、講義本→本ドリルで反射→過去問10年分→外した句形をまた本ドリルで拾う、の循環です。1周目から満点は狙わず、5割で何周もするほうが結局は速い。5秒で答える速さで訳が出る句形が増えるほど、本文を読む時間が残ります。
推奨しません。本ドリルは句形を「理解した後に反射にする」段階のもので、なぜその読みになるかの説明は最小限です。講義本を1周してから使うと、8秒の4択が想起練習として機能します。
句形の訳は参考書によって表現が揺れます(「どうして〜か、いや〜ない」と「〜だろうか、いや〜ない」など)。本ドリルは共通テストの選択肢で使われる表現に寄せていますが、意味が同じなら参考書の訳のままで問題ありません。
則・即・乃・輒・便はすべて「すなはチ」と読み、書き下し問題の選択肢で漢字と照合する必要があるためです。同じ読みでも漢字ごとに別問題として出題し、漢字を見て読みが出るかを確認できるようにしています。
句形と語彙の土台としては使えますが、記述(現代語訳・説明問題)の型は扱っていません。二次で漢文が出る人は、本ドリルの後に得点奪取漢文などの記述対策を足してください。
完全無料・会員登録なしで使えます。進捗はブラウザに保存され、復習モードで間違えた問題だけを回せます。