「ITの基礎が体系的にある」と国が認める国家資格、それがFEです。多くの企業で資格手当(月5,000〜10,000円)や合格報奨金(2〜10万円)の対象になりやすく、非IT職からの転身でも“土台がある人”と見てもらえます。IT人材は2030年に最大79万人不足する試算もあり、最初の一歩として費用対効果が高い資格です。
基本情報技術者試験(FE)は、IT人材の登竜門となる国家試験です。ITパスポートの一段上で、用語知識を問う科目Aに加え、アルゴリズムやプログラミングを扱う科目Bが加わります。とはいえ科目Aは用語暗記が得点に直結するため、まず用語を固めることが合格の土台です。この記事では、試験概要から科目A・Bの対策、学習スケジュール、5秒で答える用語ドリルでの土台づくり、対策本と講座の進め方、受験のコツ、合格後の出口まで、合格までの最短ルートを順番に示します。
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この記事でわかること
- 基本情報技術者試験(FE)の出題範囲とレベル──何が、どこまで問われるか
- 合格までに必要な勉強時間の目安と学習の順番
- 頻出用語の覚え方と、5秒で答えるドリルでの土台づくり
- 独学の教材・講座の選び方と、合格後にどうつながるか
なぜ用語の暗記から始めるのか──設計や判断を問う問題も、用語の役割を即答できることが前提になるからです。だから本記事は「用語の土台→公式・講座で仕上げ」の順で進めます。
→ なぜ「思い出す」練習で定着するのか(テスト効果の科学)
基本情報技術者試験(FE)とは
FEは、ITエンジニアとして身につけておくべき基本的な知識・技能を証明する国家試験です。CBT方式で通年受験でき、科目A(知識)と科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ中心)の2科目で構成されます。文系・未経験からエンジニアを目指す人の最初の関門として定番です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方式 | CBT方式(通年・随時受験) |
| 科目A | 60問 / 90分(知識:用語・計算) |
| 科目B | 20問 / 100分(アルゴリズム・情報セキュリティ) |
| 合格基準 | 各科目1000点満点中600点以上(両方クリアで合格) |
FEの分かれ目は科目B(アルゴリズム)です。科目Aは用語暗記で安定して取れますが、科目Bは未経験者がつまずきやすい。まず科目Aの用語で土台を固め、科目Bは早めにトレースの練習を始めるのが定石です。
FEの構成|科目Aと科目B
FEは2科目制です。それぞれ攻略法が異なります。
| 科目 | 中心テーマ | 攻略の軸 |
|---|---|---|
| 科目A | テクノロジ・マネジメント・ストラテジの知識 | 用語暗記+過去問演習 |
| 科目B | アルゴリズム(擬似言語)・情報セキュリティ | トレース練習+パターン慣れ |
科目Aは用語暗記で安定する
科目Aは2進数・アルゴリズム基礎・コンピュータ構成・ネットワーク・セキュリティ・データベース、さらにマネジメント/ストラテジの用語まで広く問われます。用語と意味を結びつける暗記が得点に直結し、過去問の反復で安定します。
科目Bはトレースで攻略する
科目Bは擬似言語のアルゴリズムと情報セキュリティが中心。コードを1行ずつ追うトレースに慣れることが鍵です。用語で「何をする処理か」を理解しておくと、トレースの精度が上がります。
科目Aは「用語の暗記」で土台が決まる
FEの科目Aは、用語の意味を正しく覚えているかが問われる問題が中心です。用語が即答できると、過去問演習のスピードと正答率が一気に上がり、科目Bに割ける時間も増えます。まず用語を固めるのが、FE全体の最短ルートです。
同じ用語に5回触れる場合、5回読み直すより「テストする」方が定着率は1.5〜2倍高いことが報告されています(想起練習効果)。反復回数と忘却曲線を意識して、テスト形式で繰り返すのが最短です。
5秒で答える用語ドリルで土台を作る
暗記でやりがちな失敗は「テキストを眺めて覚えた気になる」こと。記憶に残すには、見て思い出す想起練習が欠かせません。きおくるの基本情報技術者ドリルは、科目Aの頻出用語をこの形式に最適化しています。テクノロジ・マネジメント・ストラテジの頻出用語を、スキマ時間で回せます。
1科目Aの用語を先に固める
用語が即答できると過去問が速く回り、科目Bに時間を回せます。
2英略語を重点的に
CPU・OS・DBMS・SLAなど、略語→意味の即答化が得点に直結します。
3間違えた用語だけ周回する
つまずいた用語に絞って反復回数を増やすと効率が上がります。
あなたに合う学習スケジュール|タイプ別モデル
前提知識によって必要時間が変わります。自分に近いモデルを選んでください。
毎日1時間 × 2〜3ヶ月ペース
毎日1時間 × 1.5〜2ヶ月ペース
毎日1時間 × 1ヶ月ペース
合格までの3ステップ|ドリル→過去問→(必要なら)講座
用語が頭に入ったら、科目Aの過去問と科目Bのトレースに進みます。「無料の暗記 → 過去問・演習 → 不安なら講座」の順で積み上げると、無駄なく合格に届きます。
5秒で答える用語ドリルで科目Aの土台づくり
テキストと過去問でA・Bの本番感覚を習得
動画講座で科目B(アルゴリズム)を補強
独学派の教材選び|テキストの比較
FEの独学はオールインワンのテキスト1冊+過去問演習が王道です。下の3冊はいずれも最新(令和7〜8年度)対応の定番です。
| タイプ | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1冊完結型 | はじめて・最短で | 教科書と問題集が一体で迷わない |
| オールインワン定番 | 科目A・Bを1冊で | 重要度ラベルで効率よく学べる |
| イラスト重視型 | 完全初心者 | イラストで概念を直感的に理解 |
受験のコツ|CBT方式
FEはCBTで通年受験でき、科目A・Bを同日または別日で受けられます。科目Bは時間配分が厳しいので、過去問で時間内に解く練習をしておきましょう。
科目Aは用語問題でテンポよく稼ぎ、計算問題に時間を回します。科目Bは1問あたり5分が目安。トレースに詰まったら一旦飛ばして解ける問題から確実に取るのが安全です。
合格後の出口|次に何をするか
FEはエンジニアの入口です。合格後の選択肢を見据えておくと、学びが続きます。
1次の資格:応用情報技術者(AP)
FEの一段上。記述式が加わり、設計・マネジメントの実務力が問われます。
2クラウド資格へ
AWS CLFやAZ-900など、実務で使えるクラウド入門資格に横展開すると市場価値が上がります。
3業務に持ち込む|開発の会話に入れる土台ができる
FEで身につくアルゴリズム・データベース・ネットワーク・セキュリティの基礎は、現場の共通言語です。設計レビューや障害対応で飛び交う用語が読める、SQLの意図やテーブル設計が理解できる、コードレビューやテスト設計に参加できる、要件定義で「できる/できない」の勘所が持てる——といった形で効いてきます。
これは新人エンジニアの確かな土台になり、AP(応用情報)への自然な足場にもなります。非IT職からの異動・就職でも、基礎を体系的に身につけた証明として評価されます。
やりがちな失敗
NG①:用語を眺めるだけで覚えた気になる
読むだけでは記憶に残りません。5秒で答える想起練習に切り替えましょう。
NG②:科目Bを後回しにする
アルゴリズムは慣れに時間がかかります。早めにトレース練習を始めましょう。
NG③:古い年度の教材を使う
科目B中心の新形式に対応した最新年度の教材を選びましょう。
よくある質問
はい。科目Bは擬似言語なので特定言語の知識は不要です。トレースに慣れれば未経験でも合格できます。
科目Aはiパスの延長で対応できます。差はアルゴリズムの科目B。ここを早めに対策すれば十分狙えます。
IT未経験で150〜200時間が目安。iパス合格済みなら80〜120時間程度です。
CBT方式で柔軟に予約できます。科目Aを先に固めてからBに集中する人も多いです。
オールインワン1冊+過去問演習で合格圏です。科目Bが不安なら動画講座を補助に使うと安心です。
「そもそもどの資格から取るべきか」を整理したい人は、IT資格はどれから?未経験のロードマップと最初の1枚の選び方もあわせてどうぞ。
まとめ
- FEは科目A(知識)と科目B(アルゴリズム)の2科目制。まず科目Aの用語暗記で土台を固める。
- 科目Bはトレース練習が鍵。早めに着手して慣れる。
- 「5秒で答える用語ドリル→過去問・科目B演習→(不安なら講座)」の順で積み上げる。
- 合格後は応用情報・クラウド資格へ展開して市場価値を高める。

