暗記ペンと赤シートは中学生から社会人の資格勉強まで最も普及した暗記道具ですが、「赤シートをかぶせて読む」だけでは効果がほとんど出ません。効果が出るのは、隠した部分を思い出してから確認する使い方に変えたときです。本記事では、暗記ペンが効く仕組みと効かない仕組み、塗る箇所の選び方、採点まで含めた手順、そしてゼブラ チェックシートセットなど定番製品の違いを整理します。
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赤シートが効く仕組みは「想起練習」
記憶研究で最も再現性が高い知見の一つがテスト効果です。同じ時間をかけるなら、読み直すより思い出す(テストする)方が定着が1.5〜2倍高いことが繰り返し確認されています。赤シートは、教材をそのままテスト形式に変える道具です。隠す→思い出す→めくって採点、という3ステップで初めて想起練習になります。
「隠して読む」使い方がなぜ効かないかは、隠した瞬間に答えを見る前に思い出す時間を取っていないからです。シートをずらしながら流し読みすると、答えが見えた瞬間に「知っていた」と感じる錯覚(既知感)が起き、覚えた気になります。
正しい使い方3ステップ
1塗るのは「答え」だけ、1ページに5〜8か所まで
問いになる部分(用語・数字・年号・英単語)だけを塗ります。説明文まで塗ると、隠したときに何を答えればいいか分からなくなります。塗る箇所が多すぎるページは、そもそも要点が絞れていないサインです。
2隠したら5秒待って、口か手で答えを出す
頭の中で「わかる」と思うだけでは想起になりません。小声で言うか、余白に書いてからシートをめくります。答えが出なければ「×」を欄外に付け、次の周回でその箇所だけ回します。
3採点結果で周回の間隔を変える
○が2回続いた箇所は次回スキップ、×は翌日に回します。忘却曲線に沿って、覚えている箇所に時間を使わないのが反復回数を減らすコツです。
定番セットの比較
| 製品 | Amazon実売 | 中身 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| ゼブラ 暗記用チェックシートセット(赤) | ¥237 | 赤シート+緑マーカー+ピンクマーカー | まず1セット。ゼブラの定番で、ペンの発色が安定 |
| 暗記シリーズ 赤緑セット | ¥698 | 赤シート・緑シート・両色マーカー | 赤で消す語と緑で消す語を分けて、1ページで2種類のテストを作りたい人 |
マーカーは「オレンジ(赤シートで消える)」と「緑(緑シートで消える)」を分けると、同じページで「用語を答える」「意味を答える」の2方向のテストが作れます。英単語なら単語をオレンジ、意味を緑で塗り、日替わりでシートを変えると、片方向だけ覚える偏りが防げます。
紙の赤シートとアプリの使い分け
赤シートの強みは教材をそのままテストにできることで、まとめノートや教科書のような一次資料に向きます。弱みは採点結果を集計しにくいことです。英単語・古文単語・資格用語のように語数が多く、○×を管理したい分野は、5秒で答える英単語ドリルのような想起練習に特化したツールの方が周回効率が上がります。教科書・ノートは赤シート、語彙はドリル、と役割を分けるのが現実的です。
やりがちな失敗3つ
NG①:ページの半分を塗る
塗った箇所が多いと、隠したときに問いが成立しません。塗る前に「ここを隠されたら答えられるか」を確認し、答えが一語で出る箇所だけ塗ってください。
NG②:シートをずらしながら流し読みする
これは「読むだけ」と同じです。1か所ずつ止まって、答えを出してからめくる。速さより回数です。
NG③:×の箇所を翌日に回さない
その場で×を確認して終わると、翌日には消えています。×だけを集めて翌朝5分で回すのが、暗記ペンの効果を最大化する運用です。
本文で挙げた製品
ゼブラ 暗記用チェックシートセット 赤 SE-301-CK-R
ZEBRA Amazon実売 ¥237
まず1セット。赤シートと緑・ピンクマーカーの基本構成。発色が安定していて隠し漏れが少ない。
Amazonで見る →よくある質問
薄いオレンジは透けます。専用の暗記用マーカー(濃いオレンジ・緑)を使い、書き文字は赤ボールペンより暗記用のオレンジペンにしてください。
塗ると読み直しがしにくくなるので、コピーかノートに塗るのが安全です。参考書は「答えになる語」だけなら直接塗っても問題ありません。
×が消えるまでで、多くの人は3〜5周です。1周目は×が多くて当然なので、周回数より「×だけを回す」運用を優先してください。
まとめ
- 赤シートは「隠して読む」ではなく「隠して思い出し、採点する」で初めて効く。
- 塗るのは答えだけ、1ページ5〜8か所。5秒待って答えを出し、×は翌日に回す。
- 教科書・ノートは赤シート、語彙はドリル。定番はゼブラのチェックシートセット。

