「古文単語も文法も覚えたのに、模試の点数が上がらない」と悩む受験生は毎年大量にいます。原因は「読み方の手順を知らない」「動詞の活用に頼りすぎ」「主語の特定をしない」のいずれか3つです。
本記事では、古文の点数が頭打ちになる3つの理由と、それぞれの処方箋(教材+方法)を整理します。
古文の点数が伸びない3つの原因
古文は単語と文法が完璧でも、「読み方」が分かっていないと点になりません。これは古典特有の問題で、英語にはない構造です。
古文の出題は「主語が誰か」「敬語で位の上下を判定」「省略を補う」の3点で正解が決まります。文法書には書いていますが、読解書を1冊やらないと身につかない。単語+文法だけでは絶対に伸びないのが古文の壁です。
原因①:主語の特定をしていない
1症状 / 主語が変わったことに気付かない
古文は主語が頻繁に省略される。誰が誰に何をしたかを取り違えて、選択肢を間違えるパターン。
2処方箋 / 古文上達 基礎編+富井の古文読解をはじめからていねいに
「主語が変わるサイン」(接続助詞「を/に/ば」など)を体系的に学ぶ。1か月で30題演習。
3訓練法 / 主語マーカーを書き込む
本文に「①女、②男、③帝」などの主語マーカーを書き込む。これを30題やると主語の見落としが激減。
原因②:敬語で位の上下を判定していない
1症状 / 敬語で誰が偉いか分からない
古文では敬語の使い方で身分が決まる。尊敬語と謙譲語の区別ができないと選択肢で必ず誤答する。
2処方箋 / ステップアップノート敬語編
古文文法の敬語の章を独立で1冊。1週間で敬語動詞30個を覚える。
3訓練法 / 敬語マーカーで矢印
「Aは尊敬語→Aは偉い」「Bは謙譲語→Bは下」を矢印で書き込む訓練。
原因③:和歌や心情描写を取りこぼしている
1症状 / 和歌の意味が取れない
共通テストでは和歌が必ず出る。和歌は枕詞・序詞・掛詞・縁語で意味が二重三重になる。
2処方箋 / マドンナ古文単語+古文上達の和歌の章
マドンナで古文の世界観を理解→古文上達で和歌を含む読解演習。
3訓練法 / 和歌だけを抜き出して訳す
過去問の和歌だけを10題抜き出して解釈。これで和歌耐性が上がる。
3つの原因別 教材選び表
| 症状 | 処方箋 | 期間 |
|---|---|---|
| 主語が分からない | 古文上達 基礎編+富井 | 1か月 |
| 敬語が混乱する | ステップアップノート敬語編 | 1週間 |
| 和歌が読めない | マドンナ+古文上達 和歌章 | 2週間 |
古文の点数が伸びない人の共通失敗
NG① / 単語と文法だけ繰り返す
単語+文法=古文の半分。残り半分は読解技術。読解書を1冊もやってない人は必ず壁にぶつかる。
NG② / 文法書の通読
「望月実況中継」を最初から最後まで読む人は2か月で挫折。ステップアップノートに戻って書き込み式で。
NG③ / 全文を訳そうとする
古文は設問の周辺だけ精読。全文訳すと時間切れになる。共通テストは20分以内。
古文の伸びを実感するタイミング
読解書を1冊(古文上達など)終えた頃に「点数が突然伸びる」のが古文の特徴です。それまでは「単語+文法+読解」の3点が独立に存在していて、読解書で繋がる。1〜2か月の遅延があります。耐えて続ければ必ず伸びる科目です。
学習者からよくある質問
文法書1周目から並走OK。文法を完璧にしてから読解はオーバーエンジニアリング。並走の方が定着します。
主語の特定です。主語が変わるタイミングを体系的に学ぶ教材を1冊やる、これだけで5点上がります。
必要です。「マドンナ古文常識217」などの薄い1冊で1か月。平安時代の身分制度・恋愛慣習を知ると読み間違いが激減します。
📦 この記事で紹介した教材
- 古文上達 基礎編 読解と演習45(Z会)
- 富井の古文読解をはじめからていねいに(東進ブックス)
- 古文文法ステップアップノート30(河合出版)
- マドンナ古文単語230 パワーアップ版(学研)
- マドンナ古文常識217 パワーアップ版(学研)
まとめ
本記事の要点は3つです。
- 古文の点が伸びない原因は「主語特定」「敬語の上下」「和歌・心情」の3つ。
- 単語+文法だけでは半分。読解書を1冊やる前提で計画を組む。
- 読解書1冊終了後に伸びが来る。1〜2か月の遅延を耐える。
古文単語の毎日の反復には、本サイトの 古文単語ドリル を併用してください。例文と一緒に出題されるので、多義の理解が進みます。

