化学の新研究はいらない?必要な人・辞書としての使い方

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「化学の新研究はいらない」と言われるのを見て、買うべきか迷っていませんか。結論から言うと、新研究は問題集ではなく“辞書”なので、ほとんどの受験生にとって「必須ではないが、あると効く1冊」です。そして「いらない」と言われる最大の理由は、内容が悪いからではなく使い方を間違えると時間を溶かすから。この記事では、まず混同されやすい「新研究」と「新演習」の違いを整理し、必要な人・不要な人の線引きと、辞書としての正しい引き方を示します。

まず整理:新研究は参考書、新演習は問題集

検索でいちばん多い誤解がここです。『化学の新研究』(三省堂・卜部吉庸)は約900ページの参考書で、通読用ではなく調べる本。対して『化学の新演習』は入試レベルの問題集で、こちらは解いて力をつける本です。名前が似ているだけで役割はまったく違います。「新演習をやるべきか」で迷っている人は、化学の新演習と重要問題集の違い・どっちを先かを先に読んでください。この記事で扱うのは、あくまで辞書側の新研究です。なお同じ著者・同じ出版社のシリーズなので書店では隣に並んでいることが多く、表紙の雰囲気も似ています。レジに持っていく前に、背表紙の「新研究」「新演習」を必ず指差し確認してください。

新研究=辞書/新演習=問題集 化学の新研究(参考書) ・約900ページの1冊完結 ・高校範囲を超える解説も収録 ・通読しない/引いて使う ・「なぜそうなるか」を潰す 使う場面:問題を解いた“後” 化学の新演習(問題集) ・入試レベルの演習が中心 ・理論/無機/有機を網羅 ・重要問題集の“次”の位置 ・手を動かして反復回数を稼ぐ 使う場面:演習そのもの 「いらない」と言われるのは、辞書を通読しようとしたとき きおくる kiokuru.com

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化学の新研究化学の新演習

「いらない人」と「必要な人」の線引き

タイプ志望・状況新研究は必要か代わりに優先すること
共通テスト中心共通テストのみ/私大中堅いらない教科書+重要問題集A問題の反復
化学が苦手基礎の暗記が終わっていないまだいらない薄い講義系参考書で全体像を1周
難関大志望旧帝大・早慶・医学部あると強い過去問と併走して辞書引き
理由が気になる型丸暗記が苦痛で手が止まる必要疑問が出た瞬間に引く習慣

「いらない」の正体は、辞書を参考書として読もうとした失敗談です。約900ページを頭から読めば、当然どこかで力尽きます。国語辞典を1ページ目から読む人がいないのと同じで、新研究は引く本。この前提さえ守れば、「重すぎて挫折した」というレビューはあなたには当てはまりません。

辞書としての正しい使い方

1. 引くのは「解いた後」だけ

問題を解き、解説を読み、それでも納得できなかった箇所に限って索引から引きます。先に読むと、覚えるべき優先順位がわからないまま情報量に押し流されます。疑問が具体的になってから引くのが鉄則です。引く前に「自分は何がわからないのか」を一文で言えるか確かめてください。「平衡が右に移動する理由」のように問いの形にできていれば、引く時間は3分で済みます。逆に「化学平衡がなんとなく苦手」の状態で開くと、30分読んで何も残りません。辞書を引く速さは、疑問の解像度でほぼ決まります。

2. 引いたら5行でノートに戻す

新研究の解説は詳しいぶん長いので、読んだだけでは残りません。読み終えたら本を閉じて、自分の言葉で5行以内に書き直す。これが想起練習になり、次に同じ論点に出会ったとき5秒で答える状態に近づきます。書けなければ理解できていないので、もう一度だけ引き直します。

3. 触れる範囲を「弱点3テーマ」に絞る

全範囲を新研究で補強しようとすると破綻します。模試の失点が集中している3テーマ(たとえば化学平衡・電池と電気分解・有機の構造決定)に限定し、そこだけ深掘りする。忘却曲線は触れた回数で形が変わるので、範囲を絞って何度も引くほうが、広く1回ずつ読むより残ります。

1. 索引から引く。目次ではなく巻末索引を使う。用語単位でたどり着けるので、脱線して読みふけるのを防げます。

2. 引いた日付を余白に書く。同じ項目を2回以上引いたら、そこが本当の弱点。3回目からは新研究ではなく問題演習で潰します。

3. 発展内容には付箋を貼らない。高校範囲を超える解説は面白いですが得点になりません。入試に出る部分だけ拾って先へ進みます。

陥りがちなパターン

1周目から通読しようとする。約900ページは通読設計ではありません。読み物として楽しんでしまい、演習時間が消えるのが典型的な失敗です。

基礎が固まる前に買う。教科書レベルの語句が曖昧なうちに引くと、解説の前提用語がまた分からず二重に詰まります。まず薄い1冊で全体像を作ってからです。

新演習と混同して問題集のつもりで買う。新研究には演習量を期待できません。手を動かしたいなら重要問題集か新演習を選んでください。

学習者からよくある質問

Q. 学校の資料集があれば新研究はいらない?
A. 共通テスト中心なら資料集で足ります。ただし資料集は図とデータが主で、「なぜその反応が進むか」の言語化は薄い。理由を言葉で確認したい人には新研究のほうが噛み合います。

Q. 買うならいつから?
A. 重要問題集のA問題を一通り終えた頃が目安です。演習で「解説の一段深い理由」を求め始めたタイミングが最も費用対効果が高く、それ以前に買うと本棚で眠ります。

Q. 版が古い中古でも大丈夫?
A. 辞書用途なら旧版でも実用上はほぼ問題ありません。最新版は収録項目が増えていますが、入試頻出の理論部分は大きく変わらないため、価格を優先する判断も合理的です。

この記事の要点

  • 新研究は辞書。約900ページの参考書で、通読する本ではありません。混同されがちな新演習は問題集です。
  • 共通テスト中心・基礎が未完成なら不要。難関大志望や「理由が気になって手が止まる人」には効きます。
  • 使い方は「解いた後に索引で引く→5行で書き戻す→弱点3テーマに絞る」の3手順。

参考書を増やすより、同じ論点に何回触れたかが得点を決めます。演習側の選び方は化学の新演習と重要問題集の比較記事で整理しています。

本文に登場した教材

化学の新研究

化学の新研究 第3版

三省堂

約900ページの1冊完結型。通読ではなく索引から引く辞書として使う。難関大志望や「理由が気になる型」に。

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化学の新演習

化学の新演習 改訂版

三省堂

新研究と混同されがちな別書。こちらは入試レベルの問題集で、手を動かして演習量を積むための1冊。

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きおくるラボ(kiokuru lab)。暗記ドリル「きおくる」の運営者1名です。ITプロジェクトマネージャとして働きながら、大学受験の英単語・古文単語から社会人のIT資格まで、暗記が成果に直結する領域のドリルと記事を1人で作っています。記憶科学(忘却曲線・分散学習・検索練習)を学習設計に落とし込むことがテーマ。外部ライターへの発注や自動生成による記事量産は行っていません。X: @kiokuru_lab

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