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クラウドのアーキテクト資格を取ろうとすると、AWSのSAAとAzureのAZ-305が候補に挙がります。名前は似ていますが、AZ-305はエキスパート級でAZ-104が事実上の前提、SAAはアソシエイト級で前提なしという大きな差があります。つまり同列の比較ではありません。この記事では、2つの立ち位置を正しく並べ直し、勤務先の環境と目的からどちらを先に取るかを判定します。
結論:同格ではない。AWSならSAA、AzureならAZ-104→AZ-305の順
AWS SAA-C03はアソシエイト級で、クラウド初学者の2枚目(CLFの次)。対してAZ-305はエキスパート級で、Microsoftの認定制度上もAZ-104(Administrator Associate)の合格が前提として推奨されています。したがって難易度を並べるなら、SAA ≒ AZ-104 < AZ-305。どちらのクラウドを選ぶかは勤務先が実際に使っているほうで決めるのが正解で、国内の業務システムはAzure、Web系・スタートアップはAWSに寄る傾向があります。
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AZ-305(Azure アーキテクト)AWS SAAAZ-104(前提の確認)AZ-900(入門)2資格の立ち位置を表で比較する
| 項目 | AWS SAA-C03 | AZ-305 |
|---|---|---|
| レベル | アソシエイト | エキスパート |
| 前提 | なし(CLF推奨) | AZ-104が事実上の前提 |
| 勉強時間の目安 | 50〜100時間 | 80〜120時間(AZ-104合格後) |
| 出題の性格 | サービス選定と可用性設計 | 要件から設計方針を選ぶシナリオ |
| 同レベルの相手 | AZ-104とほぼ同格 | AWSならSAP(Professional)に近い |
| 向く環境 | Web系・スタートアップ・外資 | 国内SIer・業務システム・Microsoft 365利用企業 |
「AWSとAzure、どちらが将来性があるか」で選ぶ意味はほとんどありません。どちらも大手であり続けますし、概念の7割は共通です。片方を深くやれば、もう片方は用語の対応表を覚えるだけで実務に入れます。判断を分けるのはいま触れる環境があるかだけ。触れないクラウドの資格は、演習環境を自腹で用意する分だけ学習コストが上がります。
選び方と進め方
勤務先の環境で決める
社内のシステムがAzureなら、AZ-104から入って業務で検証しながら進められます。AWSならSAA。ここを無視して「人気だから」で選ぶと、演習のたびに個人アカウントの課金を気にすることになり、手を動かす回数が減ります。
Azure志望でもAZ-305から始めない
AZ-305はAZ-104の知識を前提に、要件から設計方針を選ばせる形式です。仮想ネットワークやストレージ階層の理解がないと、選択肢の差が読めません。AZ-900で全体像、AZ-104で実装、AZ-305で設計、の3段が最短です。
両方取るなら「対応表」で2枚目を短縮する
1枚目を取った後の2枚目は、サービスの対応(EC2とVirtual Machines、S3とBlob Storage、IAMとEntra ID)を表で覚えるところから始めると、学習時間が3〜4割減ります。ゼロから積み直す必要はありません。
1. 入門資格(CLF・AZ-900)は飛ばしてよい場合がある。インフラ実務が3年以上あるなら、入門級は飛ばしてSAAやAZ-104から入って問題ありません。未経験なら入門級の30時間が結果的に近道です。
2. 公式のラーニングパスは無料で使える。Microsoft Learnは全文無料、AWSもSkill Builderの一部が無料です。有料講座は演習問題と体系の整理に使い、知識の一次ソースは公式に取るのが安全です。
3. サービス名の対応を反射で言えるようにする。面接でも設計レビューでも、対応関係が5秒で答える速さで出ると話が早い。用語の反復回数を稼ぐほど、両クラウドを行き来する負担が下がります。
よくある失敗パターン
AZ-305をSAAの代わりに受けようとする。レベルが2段違います。Azureで始めるならAZ-104が対になる資格です。
触れない環境のクラウドを選ぶ。無料枠には期限と上限があり、演習のたびに残高を気にすることになります。手を動かす回数が減ると合格率が下がります。
有効期限を忘れる。AWSは3年、Microsoftのアソシエイト以上は1年ごとの無料更新アセスメントがあります。更新を逃すと失効するので、取得直後にカレンダーへ入れてください。
学習者からよくある質問
Q. GCPは選択肢に入りませんか?
A. 国内の求人数ではAWSとAzureが大きく先行しますが、データ分析やKubernetes中心の現場ではGCPが強い領域です。勤務先がBigQueryを使っているならGCPのACEから入る判断は合理的です。
Q. AZ-104とSAA、両方取る意味は?
A. あります。2枚目は対応表から入れるため時間が短く、「どちらのクラウドでも会話できる」ことは転職市場で差になります。ただし1枚目を確実に仕上げてからにしてください。
Q. AZ-305の前にAZ-900は必要?
A. 実務でAzureを触っているなら飛ばして構いません。未経験からならAZ-900の15〜30時間で全体像を入れたほうが、AZ-104の理解が速くなります。
要点のおさらい
- SAAとAZ-305は同格ではない。SAA ≒ AZ-104 < AZ-305。
- 選ぶ基準は勤務先で触れる環境。将来性の比較にはほとんど意味がない。
- 2枚目はサービスの対応表から入れば3〜4割の時間短縮ができる。
この記事で挙げた講座
以下はUdemyの検索結果へのリンクです。同じ資格でも講師によって範囲と難易度が違うので、購入前にプレビュー動画と最終更新日を確認してください。セール時は1講座2,000円前後まで下がります。
AZ-305(Azure Solutions Architect Expert)対策講座
Udemy/エキスパート級
要件から設計方針を選ぶシナリオ問題が中心。AZ-104の知識が前提なので、演習問題の解説が設計意図まで踏み込む講座を選んでください。
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サービス選定と可用性設計。ハンズオンと模擬試験がセットになった講座が定番で、初学者でも独学で完結できます。
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仮想ネットワーク・ストレージ・IDの実装。AZ-305に進む人はここを飛ばさないでください。
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