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シス単(システム英単語)とターゲット1900を併用すべきか。学校でターゲットを配られたのにシス単を買った、逆に周りがシス単なので不安になった——この悩みは毎年必ず出てきます。結論を先に言うと原則は1冊です。ただし2冊使いが確実に効く例外パターンもあります。この記事では併用の是非を、収録語の重複・向く人と向かない人・具体的な回し方の3点から判定します。
結論:併用の判定
- 原則は1冊。2冊目に使う時間を、1冊目の反復回数に回した方が伸びる。
- 例外①:1冊目を9割以上5秒で答えられる状態にした難関大志望が、語彙を上乗せする場合。
- 例外②:フレーズ型と1語1義型という切り口の違いで、覚えられない語を崩したい場合。
- 例外③:音声用と赤シート用の役割分担として2冊を使い分ける場合。
- 最悪の併用は「両方を同時に1周ずつ」。どちらも定着しない。
シス単とターゲット1900の併用は必要?結論は原則1冊
単語帳は、冊数ではなく同じ語に触れた反復回数で結果が決まります。1冊を7周した人と、2冊を3周ずつした人では、前者の方が本番で語彙が出てきます。2冊使うと1語あたりの反復回数が単純に半分になるためです。だからこそ、併用の判断基準は「両方やる余裕があるか」ではなく「1冊目が仕上がっているか」になります。
目安は明確です。1冊目の見出し語を、赤シートで隠して5秒以内に9割答えられる。これを満たさないうちに2冊目へ行くのは、ほぼ確実に遠回りになります。逆にこの基準を超えているなら、2冊目は無駄になりません。3冊比較で自分に合う1冊を決めたい場合はターゲット1900・シス単・DUOの違いを、ターゲットのシリーズ選びで迷っているならターゲット1400と1900の違いを先に読んでください。
同じ語に5回触れるとき、5回読み直すよりも「思い出すテストを挟む」方が定着率は1.5〜2倍高いことが報告されています。2冊に手を広げるより、1冊で想起練習の回数を増やす方が理にかなっているのはこのためです。
収録語の重複と差分|2冊目で本当に増える語は何語か
シス単とターゲット1900は、どちらも大学入試の頻出語データから見出し語を選んでいます。母集団が同じである以上、見出し語の重なりは6〜7割に達します。1900語級の単語帳を2冊やっても、純粋に新しく増える語は500〜600語程度。この数字を知っておくと、2冊目の費用対効果を冷静に判断できます。
| 項目 | シス単(システム英単語) | ターゲット1900 |
|---|---|---|
| 見出し語数 | 約2,000語(多義語まとめを含む) | 1,900語(3パート構成) |
| 覚える単位 | ミニマルフレーズ(2〜4語の句) | 1語1義+例文 |
| 強み | 語法・コロケーションごと入る | 1問1答が速く、テストしやすい |
| 弱み | フレーズが冗長に感じる人がいる | 文脈が薄く、多義語に弱くなりやすい |
| 1周の目安 | 3〜4週間 | 2〜3週間 |
| 向く人 | 長文で意味が取れない人 | 単語テストで点を落とす人 |
つまり2冊目の価値は「語数の上乗せ」ではなく「覚え方の切り口が変わること」にあります。フレーズで文脈ごと入れるシス単と、1語1義で高速に回すターゲット1900は、同じ語に対して別の引き出しを作ります。シス単とターゲット1900の詳しい比較もあわせて確認してください。
併用が向く人・向かない人
併用が向くのは、次の条件を満たす人です。
- 1冊目を最後まで終え、9割を5秒以内に答えられる
- 難関国公立・早慶など、語彙で差がつく大学を志望している
- 高2の冬〜高3の春など、まだ時間の余裕がある
- 長文を読むと「単語は知っているのに意味が取れない」状態にある
逆に、次に当てはまるなら併用はやめるべきです。
- 1冊目がまだ半分も固まっていない
- 高3の秋以降で、過去問演習に時間を割く必要がある
- 共通テスト中心の受験で、8割前後が目標
- 「不安だから2冊目を買う」という動機しかない
特に最後の項目は要注意です。単語帳を増やすと勉強した気分になりますが、反復回数が分散して定着は落ちます。共通テストレベルの語彙であれば、1冊を完璧にする方が確実に得点になります。
2冊使いの正解パターン|実際の回し方
1直列型:1冊目を仕上げてから、差分だけ抽出する
最も再現性が高い型です。2冊目は最初から通さず、1周目に「知らない語」だけチェックを入れ、その500語前後だけを回します。2冊目に1周分の時間をかける必要はありません。
2クロス型:意味はシス単、テストはターゲット
シス単のミニマルフレーズで語法ごと入れ、ターゲット1900の赤シートで5秒テストにかける。インプットとアウトプットで役割を分けると、同じ語への反復回数が実質2倍になります。
3役割分担型:移動中は音声、机では赤シート
通学中はシス単の音声でフレーズを聞き、机では1語1義で高速テスト。場所と道具を固定すると、忘却曲線の谷にあたるタイミングで自然に触れ直せます。
どの型でも共通するのは、2冊目を「1周する対象」ではなく「1冊目を補強する道具」として扱うことです。実物のレイアウトや音声の有無はシス単・ターゲット1900(Amazon)で確認してから決めると失敗しません。
併用でやりがちな失敗3つ
NG①:2冊を同時に1周ずつ回す
最も多い失敗です。1日の単語時間が同じなら、1冊あたりの周回速度は半分になります。結果としてどちらも記憶が薄いまま、覚えた気だけが残ります。併用するなら必ず主従を決めてください。
NG②:2冊目も1ページ目から丁寧に始める
重複が6〜7割ある以上、2冊目を頭から通すのは時間の浪費です。1周目はチェックのためだけに高速でめくり、知らない語だけを残す。この作業に3日以上かけないのがコツです。
NG③:秋以降に2冊目へ乗り換える
高3の秋は過去問と演習に時間を移す時期です。ここで新しい単語帳を始めると、既習語の想起練習が止まり、逆に語彙力が落ちます。秋以降は1冊目の未定着語だけを詰め直してください。
シス単とターゲット1900の併用に関するよくある質問
学校配布の方をメインにしてください。小テストや課題で強制的に反復回数が積まれるため、定着効率が高くなります。もう1冊はクロス型のサブとして、差分語の確認に使うのが正解です。
どちらでも十分に足ります。強いて言えば、長文の情報検索が中心の共通テストでは、フレーズ単位で意味をつかむシス単型が読む速度に効きます。単語テストで確実に点を取りたいならターゲット1900です。
関連ドリル:ターゲット1900レベル 英単語確認テスト/シス単レベル 英単語確認テスト
1冊目の見出し語を無作為に50語テストして、45語以上を5秒以内に答えられること。ここを下回るなら2冊目は不要で、同じ1冊の反復回数を増やす方が得点は伸びます。
まとめ
- シス単とターゲット1900の併用は原則不要。重複が6〜7割で、増える語は500〜600語程度にとどまる。
- 併用の条件は、1冊目を5秒で9割即答できること。満たさないなら反復回数を増やす方が先。
- 2冊目は通さず、差分抽出・クロス型・役割分担型の3つの型で「補強の道具」として使う。

