「一対一対応の演習」を終えた(あるいは終わりが見えてきた)受験生が必ず迷うのが、次に過去問へ行くか、もう一段演習書を挟むかです。結論から言うと、正解は志望校と現在の完成度で3ルートに分かれます。本記事では、一対一の「終わった」の判定基準と、レベル別の接続ルート3つ、やりがちな失敗を整理します。
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一対一対応の次を決める前に|「終わった」の判定基準
接続先を選ぶ前に、一対一が本当に仕上がっているかを確認します。基準はシンプルで、例題を見て10秒以内に解法の方針が言えるかです。解き切る必要はありません。方針の想起練習ができていない状態で次の教材に進むと、上位の演習書では手も足も出ず、結局一対一に戻ることになります。
数学の成績は「解いた問題数」より「解法を想起できる問題数」に比例します。同じ問題に5回触れるなら、5回読み直すより5回テストする方が定着率は1.5〜2倍高いことが報告されています。次の教材へ進む前に、一対一の例題を「見て方針を言う」だけの高速周回を1周挟むのが効率的です。
一対一対応の次の接続ルート3つ【レベル別】
一対一の後は、志望校のレベルで次の3ルートに分かれます。
1地方国公立・MARCH理系 → そのまま過去問へ
一対一の網羅度で標準的な入試問題は十分カバーできます。演習書を挟まず、過去問10年分を周回して出題形式に最適化する方が合格点への距離は短くなります。
2旧帝大・早慶 → 文系プラチカ/理系なら新スタンダード演習
入試標準〜やや難の演習量を確保します。文系は文系プラチカ、理系は新数学スタンダード演習で分野横断の総合問題に慣れてから過去問に入ります。
3東大・京大・単科医大 → 上級演習書+過去問並行
やさしい理系数学や上級問題精講クラスを1冊挟みつつ、早めに過去問と並行します。過去問を「最後にとっておく」必要はありません。
接続先の比較表|レベル・分量・所要期間
| 接続先 | レベル | 向く人 | 目安期間 |
|---|---|---|---|
| 過去問直行 | 志望校準拠 | 地方国公立・MARCH/時間がない人 | 2〜3ヶ月 |
| 文系プラチカ | 入試標準〜やや難 | 旧帝大文系・早慶 | 2〜3ヶ月 |
| 新スタンダード演習 | 入試標準〜やや難 | 旧帝大理系(演習量重視) | 3〜4ヶ月 |
| 上級演習書+過去問 | 難関 | 東大・京大・単科医大 | 3〜4ヶ月 |
候補書はAmazonで現物の目次と解説の量を確認してから決めるのが確実です:文系プラチカをAmazonで見る/新スタンダード演習をAmazonで見る
一対一の次でやりがちな失敗3つ
NG①:一対一が7割の状態で次へ進む
上位演習書は一対一の解法が「引き出せる」前提で書かれています。方針が即答できない例題を残したまま進むと、1問に1時間かかって演習が回らなくなります。
NG②:過去問を最後までとっておく
過去問は実力測定用ではなく教材です。秋以降に初めて開くと、出題傾向への最適化が間に合いません。接続先を1冊回したら並行で始めます。
NG③:接続書を2冊以上積む
プラチカとやさ理を両方やる、といった複線は消化不良のもとです。1冊を反復回数で仕上げる方が、2冊を1周ずつより確実に伸びます。
解法の「なぜ」が飛んでいるなら、映像授業で分野ごと埋め直す
一対一の後半で急に失速する場合、原因は特定分野(整数・確率・軌跡など)の理解の穴であることが多いです。つまずいた分野だけ講義形式の映像授業で拾い直すと、演習書の消化速度が戻ります。
【公式】スタディサプリ高校・大学受験講座一対一の次のよくある質問
志望校の頻出分野が仕上がっていれば進めます。ただし数III微積など配点の大きい分野が未消化なら、そこだけは一対一を先に終えるべきです。全分野完璧主義は不要ですが、頻出分野の穴は致命傷になります。
順序としては網羅系(青チャート等)→一対一です。青チャートの例題が概ね仕上がっているなら一対一へ、まだなら網羅系を優先します。詳しくは「青チャートの次」の記事で判定基準を解説しています。
周回数より状態で判定します。全例題の方針即答が基準なら、多くの人は2〜3周で到達します。2周目以降は解けた問題を飛ばし、×印の付いた問題だけを回すと反復回数を効率化できます。忘却曲線を考えると、周回間隔は1〜2週間以内が理想です。
まとめ|一対一対応の次
- 次を決める前に「例題を見て10秒で方針が言えるか」で仕上がりを判定する。
- 地方国公立・MARCHは過去問直行、旧帝大・早慶はプラチカ/新スタ演、最難関は上級演習書+過去問並行。
- 接続書は1冊に絞り、過去問は最後までとっておかない。

