文系プラチカと理系プラチカはどっち?いつから始める|青チャートからの接続時期

数学の応用問題集選びのイメージ 受験戦略

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青チャートを一周し終えて「次はプラチカ」と決めた人が、最初につまずくのがどのプラチカを買うかです。ここで多くの人が誤解しています。文系プラチカのほうが、理系プラチカ(I・A・II・B・C)より難しい——理系だから理系版、文系だから文系版、という選び方は成立しません。この記事では難易度の逆転構造を整理し、青チャートのどこまで仕上げたら接続できるか、そして何月から始めれば間に合うかを具体的に示します。

結論:文系版のほうが難しい。まずここを押さえる

河合出版の入試精選問題集『良問プラチカ』には、文系数学(I・A・II・B・C/159題)と理系数学(I・A・II・B・C/165題)、そして理系向けの数学III編があります。同じシリーズ名でも想定読者が違い、文系版は東大・京大・一橋といった最難関文系の記述問題が中心。対して理系版のI・A・II・B・Cは、理系にとっては数IIIへ進む前の入試標準の位置づけです。結果として、収録問題の重さは文系版が上になります。

青チャート→プラチカの接続ルート 青チャート 例題(コンパス3〜4) を自力で完答できる 文系(東大・京大・一橋など) → 文系プラチカ 159題 理系(国公立・難関私大) → 理系プラチカ 165題 難易度は最難関レベル 終えたら数III編へ どちらも1日3題・2か月で完成する設計(公式の想定ペース) きおくる kiokuru.com

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理系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C

4冊の位置づけを表で比較する

教材収録数・想定ペース到達レベル接続の条件
青チャート 例題コンパス3〜4が主戦場入試基礎〜標準ここが完答できて初めて次へ
文系プラチカ I・A・II・B・C159題/1日3題・2か月最難関文系(東大・京大・一橋)青チャート例題を完璧に
理系プラチカ I・A・II・B・C165題/1日3題・2か月入試標準〜難関の土台青チャート例題を完璧に
理系プラチカ 数学III数III特化難関理系の実戦I・A・II・B・C編の後

文系志望でも理系版を選ぶ選択肢があります。志望が地方国公立や中堅私大の文系なら、文系プラチカは明らかにオーバースペックです。その場合は理系プラチカのI・A・II・B・Cから数III以外の範囲を使うか、青チャートのエクササイズで演習量を足すほうが噛み合います。書名の「文系」「理系」は難易度の順番を示していないと覚えてください。

接続の条件:青チャートをどこまで仕上げるか

基準は「例題を自力で完答」

プラチカに進む条件は、青チャートの例題(コンパス3〜4)を、解答を見ずに完答できることです。解法を思い出せるだけでは足りません。方針が5秒で答える速さで浮かび、そこから手が止まらず最後まで書き切れる状態を指します。ここが曖昧なままプラチカに入ると、1問に40分かけて解けず、自信だけを失って終わります。

エクササイズは全問やらなくていい

青チャートのエクササイズは基礎の確認ではなく応用・発展の位置づけです。東大・京大・医学部を狙う人以外は、全問を潰す必要はありません。例題が完璧なら、エクササイズを飛ばしてプラチカへ移るほうが総合的な演習効率は上がります。同じ難度の問題を二度やるより、次の段の問題に触れたほうが伸びるからです。

開始時期は高3の夏休み前後

プラチカは公式に「1日3題・2か月で完成」という設計です。過去問演習を秋から始めることを逆算すると、高3の6〜8月に入るのが標準。9月以降にスタートするなら、全問ではなく苦手分野に絞って使い、残り時間は過去問に回します。仕上げ切れない1冊より、絞って3周した半冊のほうが得点になります。

1. 志望校で決める、学部の文理では決めない。最難関文系なら文系版、それ以外の理系・中堅文系なら理系版。書名に引きずられないこと。

2. 青チャート例題の完答率が8割を切るなら戻る。プラチカを買う前に、例題からランダムに20問選んでテストしてください。

3. 1周目は「解けた・解けない」を記録する。2周目は解けなかった問題だけ。反復回数を稼げる範囲まで対象を絞ります。

プラチカ以外の候補(1対1対応・やさしい理系数学・新スタ演)まで含めて、文理×志望校レベルで「次の1冊」を選び直したい場合は、青チャートの次は文系・理系で違う|志望校レベル別の正解マトリクスを参照してください。

文系プラチカと理系プラチカはどっち?志望校別の判定表

「文系だから文系版」「理系だから理系版」ではなく、志望校のレベルで決めます。文系プラチカは最難関文系の記述問題が中心で、理系プラチカのI・A・II・B・Cは入試標準。書名の文理は難易度の順番を示していません。

志望使うプラチカ理由
東大・京大・一橋の文系文系プラチカ記述中心の最難関文系問題がそのまま演習になる
早慶・上位国公立の文系文系プラチカ(分野を絞る)全問は重い。頻出分野(確率・数列・微積)に絞れば噛み合う
MARCH・地方国公立の文系理系プラチカ I・A・II・B・Cから数III以外文系版はオーバースペック。標準演習として理系版が合う
旧帝大・医学部の理系理系プラチカ I・A・II・B・C → 数III標準を固めてから数IIIへ。両方必要
地方国公立・私立理系理系プラチカ I・A・II・B・C(数IIIは志望校次第)I・A・II・B・C編で二次標準まで届く

理系プラチカ・文系プラチカはいつから始める?

理系プラチカはいつから

I・A・II・B・C編は高3の6〜8月に入るのが標準です。1日3題で2か月の設計なので、夏休み中に1周が終わります。数III編は9〜10月、I・A・II・B・C編の後に置きます。数IIIの微積は計算力に依存するため、先に土台を固めてから入ったほうが1問あたりの時間が短くなります。過去問演習は11月から。

文系プラチカはいつから

文系プラチカも高3の6〜8月が標準です。159題を1日3題で2か月。文系は数学に使える時間が理系より少ないので、9月以降にスタートするなら全問ではなく確率・数列・微積・図形と方程式の頻出4分野に絞り、残りは過去問に回します。仕上げ切れない1冊より、絞って3周した半冊のほうが点になります。

文系の数学(実戦力向上編)と青チャートはどっち?

「文系の数学 実戦力向上編」(河合出版)は、青チャートと同じ帯ではなく青チャートの次、文系プラチカの前に置く橋渡しの1冊です。青チャート例題は仕上がったが文系プラチカで1問も完答できない、という人が間に挟むと接続が滑らかになります。青チャートを持っているなら、文系の数学は「代わり」ではなく「次」として検討してください。青チャートの例題が7割以下なら、まず青チャートに戻るのが先です。

避けたい落とし穴

文系だから文系プラチカ、と機械的に選ぶ。最難関文系以外にはオーバースペックです。1問も完答できず放置、が典型的な結末になります。

青チャートを「読んで」終わらせて進む。解説を読んで納得した状態と、白紙から書き切れる状態はまったく別です。忘却曲線は読んだ回数ではなく、思い出した回数で形が変わります。

秋以降に全問やろうとする。159題・165題は2か月分の設計です。10月以降に始めるなら分野を絞る前提で買ってください。

学習者からよくある質問

Q. 1対1対応の演習とプラチカ、どちらを挟む?
A. 青チャートの後に1問ずつ型を確認したいなら1対1、入試形式でまとまった問題に当たりたいならプラチカです。レベル別の判断は青チャートの次は1対1かプラチカかで詳しく整理しています。

Q. 理系プラチカのI・A・II・B・Cと数III、どちらが先?
A. I・A・II・B・C編が先です。数IIIは範囲が独立しているように見えて、極限や微積の処理でI・A・II・B・Cの計算力に依存します。土台を先に固めてください。

Q. 1周で終えていい?
A. 1周では定着しません。目安は「解けなかった問題だけを2周目・3周目」。全問3周する必要はなく、想起練習の対象を絞るほど反復回数を確保できます。

要点のおさらい

  • 文系プラチカ>理系プラチカ(I・A・II・B・C)の難易度関係を先に理解する。書名は難易度順ではありません。
  • 接続条件は青チャート例題(コンパス3〜4)を自力で完答。エクササイズは全問やらなくてよい。
  • 開始は高3の6〜8月が標準。1日3題・2か月の設計に合わせ、遅れたら分野を絞る。

本文で挙げた教材リスト

理系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C 四訂版

理系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C 四訂版

河合出版(入試精選問題集)

165題を精選、1日3題・2か月で完成。青チャート例題の次に置く入試標準の1冊。中堅文系にも使えます。

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文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C 四訂版

文系数学の良問プラチカ 数学I・A・II・B・C 四訂版

河合出版(入試精選問題集)

159題を精選。東大・京大・一橋など最難関文系向けで、シリーズ内では最も重い1冊です。

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きおくるラボ(kiokuru lab)。暗記ドリル「きおくる」の運営者1名です。ITプロジェクトマネージャとして働きながら、大学受験の英単語・古文単語から社会人のIT資格まで、暗記が成果に直結する領域のドリルと記事を1人で作っています。記憶科学(忘却曲線・分散学習・検索練習)を学習設計に落とし込むことがテーマ。外部ライターへの発注や自動生成による記事量産は行っていません。X: @kiokuru_lab

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