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TOEICの単語帳といえば、TEX加藤氏の「金のフレーズ」と「銀のフレーズ」です。どちらも見出し語1,000語で体裁も同じため、どっちから始めるか、両方必要なのかで迷います。判断基準は1つだけで、現在のスコアが500点を超えているかどうかです。この記事では、2026年1月に出た金フレの増補改訂版の内容を含めて2冊の構成を比べ、スコア別の選び方と、金フレを終えた後の「次の1冊」までを整理します。
結論:500点未満は銀フレ、500点以上は金フレ。両方やる必要はない
銀フレは基礎語から始まり600点を目指す構成、金フレは600点レベルから始まり990点レベルまでを扱う構成です。現在500点未満の人が金フレから始めると、最初の400語は何とかなっても、730点レベルで知らない語が続いて止まります。逆に500点を超えている人が銀フレをやると、半分以上が既知の語で時間の無駄になります。TOEICを受けたことがない人は、公式サイトのサンプル問題か公式問題集を1回分解いて、現在地を確認してから選んでください。
金フレと銀フレを表で比較する
| 項目 | 金のフレーズ(増補改訂版) | 銀のフレーズ |
|---|---|---|
| 刊行 | 2026年1月 | 2018年2月 |
| 見出し語 | 1,000語 | 1,000語 |
| レベル構成 | 600点400語/730点300語/860点200語/990点100語 | 基礎400語/頻出300語/必須200語/発展100語 |
| 補足セクション | 設問文・選択肢に出る語、パート1重要語など7つ | パート1重要語、前置詞・接続詞、部署・職業名、定型表現など6つ |
| 音声 | 全音声つき・スマホアプリ対応 | 無料音声・スマホアプリ対応 |
| 価格(税込) | 990円 | 979円 |
| 始めてよい人 | 現在500点以上 | 現在500点未満、または初受験 |
| 到達目標 | 600〜990点 | 600点 |
TOEICの単語は「単語」ではなく「フレーズ」で覚えます。金フレ・銀フレが短いフレーズの穴埋め形式になっているのは、TOEICで語彙が問われるのが常に文脈の中だからです。「implement=実行する」と1対1で覚えるより、「implement a new policy」とかたまりで覚えたほうが、パート5で選択肢を見た瞬間に答えが決まります。音声を聞きながらフレーズごと口に出すと、リスニングのパート3・4でも同じ語が聞き取れるようになります。
スコア別の進め方
〜500点:銀フレ→公式問題集
銀フレの基礎400語と頻出300語を先に固めます。ここまでで600点に必要な語の大半をカバーできます。1日100フレーズで10日、これを3周して1か月が目安です。
500〜700点:金フレの600点・730点レベル→公式問題集
金フレの前半700語に集中します。860点レベル以降は、730点を超えてから取り組めば十分です。単語と並行して、公式問題集でパート5を時間を計って解きます。
700点以上:金フレ全範囲→900点を狙うなら黒フレ
金フレを990点レベルまで仕上げます。800点台までは語彙よりも、リスニングの先読みとパート7の時間配分が得点を左右します。黒のフレーズは900点以上を狙う段階で追加します。
金フレ・銀フレの回し方:3つの手順
1. 日本語を見て、空所の語を5秒で答える。フレーズの空所を見て語が出るかをテストします。5秒で答える速さで回し、出なかったフレーズに印をつけます。読むだけの学習に比べ、思い出す学習は定着が大きく変わります。
2. 1日100フレーズを10日で1周、これを3周する。1周目は半分覚えていれば十分です。ゆっくり完璧に進めるより、粗く速く3周するほうが、1か月後に残っている語数は多くなります。
3. 通勤・通学中は音声だけで復習する。その日に進めた範囲の音声を聞き、意味が浮かぶかを確認します。机に向かう時間は新しい範囲、移動時間は復習、と分けると反復回数が倍になります。
やりがちな失敗3つ
金フレと銀フレを両方買って順番にやる。2冊は重なる語が多く、特に金フレの600点レベルは銀フレと重なります。現在のスコアに合う1冊だけを選んでください。
990点レベルまで順番どおりに進めて挫折する。目標が730点なら、860点・990点レベルは不要です。目標スコアのレベルまでを3周するほうが先です。
単語帳だけでスコアが上がると期待する。TOEICは時間との勝負です。単語帳を1周したら、必ず公式問題集を2時間通しで解き、時間配分を体に覚えさせてください。
学習者からよくある質問
Q. 金フレは旧版と増補改訂版のどちらを買えばいいですか?
A. これから買うなら、2026年1月に出た増補改訂版です。前作から9年ぶりの改訂で、見出し語の構成は600点・730点・860点・990点レベルの計1,000語、補足セクションも追加されています。旧版をすでに半分以上進めている人は、買い替えずにそのまま仕上げてください。
Q. 金フレの次は何をやればいいですか?
A. 800点までは、次の単語帳は不要です。金フレを「フレーズを見た瞬間に意味が出る」状態まで仕上げたら、公式問題集で実際の出題形式に慣れるほうが得点は伸びます。900点以上を狙う段階になって初めて、黒のフレーズなどの上級語彙に進みます。
Q. 銀フレを終えたら金フレもやるべきですか?
A. 600点を超えて730点以上を目指すなら、金フレに進みます。金フレの600点レベルは銀フレと重なる語が多いので、730点レベルから始めれば時間を節約できます。600点が目標なら、銀フレ1冊と公式問題集で十分です。
まとめ
- 現在500点未満なら銀フレ、500点以上なら金フレ。両方やる必要はありません。
- 金フレは2026年1月の増補改訂版が最新。目標スコアのレベルまでを3周します。
- 金フレの次は公式問題集。900点以上を狙う人だけ黒のフレーズに進みます。
単語帳と並行して、パート別の解き方はアプリで固める
単語を覚えても、パート3・4の先読みやパート7の時間配分は別に練習が必要です。パート別の講義と演習がアプリで完結するので、単語帳は紙、解き方はアプリ、と分けると1日30分でも両方進みます。
【公式】スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースこの記事で紹介した教材
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 増補改訂版(2026年1月)
朝日新聞出版/TEX加藤
600点レベル400語・730点レベル300語・860点レベル200語・990点レベル100語の見出し語1,000語に、パート1重要語などの補足セクションを加えた定番。9年ぶりの改訂版。全音声つき。
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TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ 2018年刊
朝日新聞出版/TEX加藤
基礎の400語・頻出の300語・必須の200語・発展の100語の計1,000語。現在のスコアが500点に届いていない人が、600点を最短で目指すための1冊。
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TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ 2020年刊
朝日新聞出版/藤枝暁生
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