基礎問題精講と青チャートはどっち?網羅系1冊の選び方と併用しない理由

基礎問題精講と青チャートはどっち?網羅系1冊の選び方と併用しない理由 受験戦略

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「基礎問題精講と青チャート、どっちをやればいい?」は数学の参考書選びで最も多い質問です。2冊はどちらも入試の土台を作る網羅系ですが、問題数が2倍以上違います。青チャートは例題だけで数I・Aが約330題、基礎問題精講は約150題。ここを理解せずに「有名だから青チャート」と選ぶと、終わらないまま高3の秋を迎えます。この記事では、2冊の設計差を整理し、偏差値・残り時間・志望校の3軸でどちらを選ぶかを判定します。

結論:偏差値55未満か残り1年未満なら基礎問、それ以外は青チャート

青チャート(数研出版)は例題+練習+エクササイズで単元を網羅し、難関大まで対応できる代わりに1冊が重い。基礎問題精講(旺文社)は例題を厳選し、1冊を1か月半で回せる軽さが最大の利点です。現在の模試偏差値が55未満、または受験まで1年を切っているなら基礎問。高1〜高2で時間があり、地方国公立以上を狙うなら青チャートです。どちらを選んでも、次に置くのは標準問題精講・1対1・プラチカで、ルートは合流します。

網羅系1冊の分岐と合流 現在地:教科書レベルは理解済み 偏差値55未満/残り1年未満 → 基礎問題精講(例題厳選・1か月半) 高1〜高2で時間あり/地方国公立以上 → 青チャート(例題330題・網羅) 標準問題精講/1対1/プラチカで合流 きおくる kiokuru.com

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数学I・A 基礎問題精講 六訂版改訂版 青チャート 数学I+A数学I・A 標準問題精講 四訂版

2冊の違いを表で比較する

項目基礎問題精講青チャート
例題数(I・A)約150題約330題(+練習・エクササイズ)
1周の目安1か月〜1か月半3〜4か月(例題のみ)
到達レベル共通テスト〜中堅私大・地方国公立の土台難関大の土台まで
解説の型精講→例題→解答→演習指針→例題→解答→練習
向いている人偏差値55未満、残り1年未満、苦手科目高1〜高2、時間があり難関を狙う
次の1冊標準問題精講1対1・標問・プラチカ

網羅性と回しやすさはトレードオフです。青チャートの例題は解法を網羅する代わりに、1周するだけで高2の1年間が終わる人が珍しくありません。基礎問は抜けが出る代わりに反復回数を稼げます。入試で点になるのは「見たことがある解法の数」ではなく「白紙から再現できる解法の数」なので、回し切れる冊数で選ぶのが正解です。

選び方と進め方

偏差値と残り時間の2軸で決める

模試偏差値55未満なら、青チャートの例題はコンパス3以上で手が止まり、1題に30分かかります。基礎問で土台を作り、標問へ進むほうが速い。偏差値55以上でも高3の夏以降なら、青チャートを1周する時間はないため基礎問→標問→過去問で組みます。

青チャートは例題だけを回す

青チャートを選んだ場合、練習問題とエクササイズは1周目では飛ばします。例題のコンパス3〜4を自力で完答できる状態を作るのが先。エクササイズは難関大志望者が2周目以降に使うパートです。

学校配布があるならそれに従う

青チャート・Focus Gold・ニューアクションなど学校で配られた網羅系があるなら、買い足さずにそれを使います。定期テストと連動して反復回数が自然に増えるためです。配布がなく、独学で選ぶ場合だけこの記事の基準で決めてください。

1. 基礎問は「例題→演習問題」を必ずセットで。例題だけでは1冊が薄すぎます。例題を解いたら直下の演習問題まで解いて、初めて1題分の定着になります。

2. 青チャートは1単元ずつ完結させる。全単元を薄く1周するより、二次関数なら二次関数を例題→練習まで固めるほうが、忘却曲線に沿った復習間隔を作れます。

3. どちらも2周目は解けなかった問題だけ。1周目で○×を付け、×だけを2周目に回す。想起練習の対象を絞るほど1問あたりの反復回数が増えます。

よくある失敗パターン

基礎問と青チャートを両方買う。同じ役割の網羅系を2冊回すと、どちらも1周で終わります。1冊を2周したほうが確実に点になります。

青チャートの練習・エクササイズまで1周目でやる。例題だけで330題あります。練習まで含めると倍になり、1周目で挫折する典型パターンです。

基礎問を「簡単すぎる」と判断して途中でやめる。基礎問の例題は簡単に見えて、演習問題で手が止まる人が多い。演習まで解いて8割取れてから次に進んでください。

学習者からよくある質問

Q. 基礎問題精講だけで難関大に届きますか?
A. 基礎問だけでは届きません。基礎問→標準問題精講→過去問と接続すれば、地方国公立〜MARCHまでは十分に戦えます。旧帝大以上は標問の後にプラチカや1対1を挟みます。

Q. 青チャートを持っているのに基礎問を買い足していい?
A. 青チャートが手元にあり、例題が半分以上解けないなら、基礎問で土台を作ってから青チャートに戻る使い方は有効です。ただし2冊を同時並行はしないでください。

Q. 入門問題精講から始めるべき?
A. 教科書の例題が解けないレベルなら入門問題精講から。教科書レベルが理解できているなら基礎問から始めて問題ありません。

要点のおさらい

  • 偏差値55未満か残り1年未満なら基礎問、高1〜高2で時間があるなら青チャート。到達点の差は「次の1冊」で埋まる。
  • 青チャートは例題だけを回す。練習・エクササイズは2周目以降。
  • 2冊の併用はしない。回し切れる1冊を2周してから標問・1対1・プラチカへ。

この記事で紹介した教材

数学I・A 基礎問題精講

数学I・A 基礎問題精講 六訂版

旺文社

例題を厳選して「精講」で考え方を示す軽量網羅系。1冊を1か月半で回せるため、残り時間が少ない人や数学が苦手な人の最初の1冊に向きます。

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改訂版 チャート式 基礎からの数学I+A

改訂版 チャート式 基礎からの数学I+A 新課程

数研出版

例題・練習・エクササイズで単元を網羅する定番。難関大まで対応できる反面、例題だけでI・Aが約330題と重い。高1〜高2から始める人向け。

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数学I・A 標準問題精講

数学I・A 標準問題精講 四訂版

旺文社

基礎問の次に置く同シリーズの入試標準。基礎問→標問の順で接続すると解説の型が同じで移行が楽です。

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きおくるラボ(kiokuru lab)。暗記ドリル「きおくる」の運営者1名です。ITプロジェクトマネージャとして働きながら、大学受験の英単語・古文単語から社会人のIT資格まで、暗記が成果に直結する領域のドリルと記事を1人で作っています。記憶科学(忘却曲線・分散学習・検索練習)を学習設計に落とし込むことがテーマ。外部ライターへの発注や自動生成による記事量産は行っていません。X: @kiokuru_lab

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