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青チャートの例題を仕上げた後、「1対1対応の演習」と「標準問題精講」のどちらに進むかで迷う人が多いです。2冊とも入試標準レベルの解法を身につけるという目的は同じで、到達点に大きな差はありません。違いは解説の作りと1冊にかかる時間です。この記事では、2冊の設計の差を整理し、志望校と残り月数からどちらを選ぶか、そして2冊を併用する意味があるかを判定します。
結論:時間があるなら1対1、半年切ったら標問
1対1対応の演習(東京出版)は数I・A・II・B・III・Cが分冊で、例題ごとに「要点→例題→解答→演習題」を1ページに収める構成です。解法の型を1問ずつ分解して覚えるのに向いています。標準問題精講(旺文社)はI・A、II・B+ベクトル、III・Cの3冊で、例題の前に「精講」という考え方の解説が置かれ、1冊あたりの問題数が少なく、1周が速い。高2〜高3春で時間があるなら1対1、高3の夏以降で残り半年を切っているなら標問が現実的な選択です。
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1対1対応の演習 数学I 三訂版数学I・A 標準問題精講 四訂版数学I・A 基礎問題精講 六訂版2冊の違いを表で比較する
| 項目 | 1対1対応の演習 | 標準問題精講 |
|---|---|---|
| 出版社・分冊 | 東京出版/I・A・II・B・III・Cで6冊 | 旺文社/I・A、II・B+ベクトル、III・Cの3冊 |
| 解説の型 | 要点→例題→解答→演習題を1ページに | 精講(考え方)→例題→解答→演習 |
| 1冊の重さ | 厚い。例題+演習題で数I・Aだけで100題超 | 軽い。I・Aで例題100前後、1周が速い |
| 向いている人 | 高2〜高3春。型を1問ずつ固めたい | 高3夏以降。短期間で標準を仕上げたい |
| 接続先 | やさしい理系数学・プラチカ・過去問 | プラチカ・過去問 |
到達レベルはほぼ同じで、差は「厚さ」です。1対1は例題に加えて演習題まで解くと分量が倍になります。標問は例題中心で薄い分、1冊終えた後の抜けを過去問で補う設計です。どちらも青チャートの例題を自力で完答できることが前提で、それ以前の段階で手を出すと1問あたりの時間が伸びて挫折します。
選び方と進め方
残り月数で決める
高2の秋〜高3の4月に始められるなら1対1です。6冊を1日2〜3題で進めると、例題だけでも4〜5か月かかります。高3の7月以降に始めるなら標問。I・AとII・Bを各1か月半で回し、10月から過去問に入る計画が組めます。
解説との相性で決める
1対1は「要点」で型を提示してから例題に入るため、解法を暗記的に整理したい人に合います。標問の「精講」は着眼点の説明が長く、なぜその方針になるかを納得してから解きたい人向けです。書店で同じ単元(例:場合の数)を開いて、読みやすいほうを選んでください。
2冊の併用はしない
同じレベルの網羅系を2冊回すと、どちらも反復回数が半分になります。1冊を決めて2周し、解けなかった問題だけ3周目。網羅系の次はプラチカや過去問に進み、レベルを上げる方向に時間を使ってください。
1. 1周目は例題だけで通す。1対1の演習題、標問の演習問題は2周目以降。先に全範囲の型を一巡させたほうが、単元間のつながりが見えて定着します。
2. 解けなかった問題に印を付けて、2周目はそこだけ。全問を2周するより、解けなかった問題を短い間隔で繰り返すほうが忘却曲線に沿った復習になります。
3. 方針が5秒で浮かぶかを確認する。問題文を読んで方針が5秒で答える速さで出ない問題は、まだ「型」になっていません。解説を読み直して、要点を自分の言葉で書き出します。
よくある失敗パターン
青チャートの例題が7割しか解けない状態で進む。1対1も標問も、青チャート例題を前提に解説を省いています。7割なら青チャートに戻り、解けなかった例題だけをもう1周してから移ってください。
1対1を6冊全部そろえてから始める。文系はI・A・II・Bの4冊、理系でも数IIIは後回しでかまいません。必要な冊から始めないと、そろえた達成感で止まります。
標問の精講を読んで「わかった」で終える。精講は理解の補助で、白紙から書けるかは別です。読んだ後に必ず解答を隠して再現し、想起練習として使ってください。
学習者からよくある質問
Q. 1対1と標問、両方やれば完璧になりますか?
A. なりません。到達レベルが同じ2冊を回しても、上のレベルの問題に触れる時間が減るだけです。1冊を2周して、次はプラチカか過去問でレベルを上げてください。
Q. 文系ですが1対1の数IIIは不要ですよね?
A. 不要です。文系はI・A・II・Bの4冊、新課程でベクトルがCに移ったため、必要ならCの該当分野だけ確認します。標問ならII・B+ベクトルで1冊に収まります。
Q. 青チャートを飛ばして基礎問→標問でもいい?
A. 問題ありません。精講シリーズで基礎問→標問と進むルートは、青チャートより問題数を絞って速く回せます。網羅性は落ちるので、抜けは過去問で補う前提です。
要点のおさらい
- 1対1は時間がある人、標問は残り半年を切った人。到達点はほぼ同じで、差は厚さと解説の型。
- どちらも青チャートの例題を自力で完答してから。7割なら戻る。
- 2冊の併用はしない。1冊を2周して、プラチカ・過去問へレベルを上げる。
この記事で紹介した教材
1対1対応の演習 数学I 三訂版
東京出版(大学への数学)
例題1問につき1ページ。要点・例題・解答・演習題が一目で追える構成で、解法の型を分解して覚えるのに向きます。分冊のため数I・A・II・B・III・Cを揃えると6冊。
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数学I・A 標準問題精講 四訂版
旺文社
例題の前に「精講」が置かれ、着眼点から解答までの流れがつかめます。I・Aで1冊にまとまり、1周にかかる時間が短いのが最大の利点。残り時間が少ない人向け。
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