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化学重要問題集(数研出版)は、入試化学の標準を作る定番です。ただ「レベルはどのくらいか」「A問題とB問題はどう使い分けるか」「いつから始めるか」「やめとけと言われるのはなぜか」「終わったら次は何か」といった疑問は、本の帯には書かれていません。この記事は重要問題集1冊の使い方に絞って、A/B問題の配分、開始時期、周回の設計、次の1冊までを具体的に決めます。
結論(先に判定)
- レベル:A問題=入試標準、B問題=標準〜やや難。共通テスト対策には過剰。
- 対象:地方国公立〜旧帝大・早慶理工。二次で化学を使う人の1冊目。
- いつから:教科書傍用(セミナー等)の基本問題が8割解けた時点。現役は高3の5〜7月。
- 進め方:1周目はA問題のみ→2周目でB問題を追加、の2段構え。
- 次の1冊:難関大なら化学の新演習、標準大なら志望校の過去問へ直行。
化学重要問題集のレベル|A問題とB問題の違い
重要問題集は問題がAとBに分かれています。A問題は入試で必ず出る典型パターン、B問題はそこに一段の思考ステップや計算量を足したものです。分量はA問題が約100題、B問題が約50題で、合わせて約150題(年度版により前後します)。
A問題とB問題の使い分け
| 区分 | レベル | 題数の目安 | どこまでやるか |
|---|---|---|---|
| A問題 | 入試標準 | 約100題 | 全員が全問。ここが土台 |
| B問題 | 標準〜やや難 | 約50題 | 旧帝大・早慶志望は全問、それ以外は理論・有機のみ |
| ★印の問題 | 最重要 | A・Bに分散 | 時間がないときはここだけ3周 |
入試化学の得点は「知らない問題を考える力」より「見たことのある型を何秒で判別できるか」で決まります。A問題100題を3周した受験生と、A・B合わせて150題を1周した受験生では、前者のほうが本番の正答率が高くなるのが通例です。
いつから始める?開始時期の判断基準
開始のサインは学年ではなく、教科書傍用問題集(セミナー化学・リードα等)の基本例題が8割解けることです。ここが埋まっていない状態で重要問題集に入ると、1題ごとに教科書へ戻ることになり進みません。
1現役生:高3の5〜7月に理論から
学校で有機・高分子が終わるのは秋になることが多いので、既習の理論・無機からA問題に入り、未習分野は履修後に追加します。分野ごとの着手でよく、頭から順に解く必要はありません。
2浪人生:4月から全分野
既習なので4月から全分野に着手できます。4〜6月でA問題を2周し、7月からB問題に入るスケジュールが標準です。
3秋から始める場合:★印のA問題だけ
10月以降に着手するなら、全問は諦めて★印のA問題に絞ります。約40題まで削れば1か月で1周でき、過去問演習と並走できます。
傍用問題集からの接続に不安がある場合は、セミナー化学から重要問題集への接続で、飛ばしていい単元を確認してください。
約150題をどう回すか|3周の設計
重要問題集は「解いた数」ではなく「解き直した回数」で仕上がります。1題20分として、A問題100題の1周は約33時間。週6時間なら6週間です。以下の3周構成なら、3か月あれば実戦レベルに届きます。
2周目を1周目の直後に置かないことがコツです。忘却曲線を踏まえると、2〜4週間空けてから解き直したほうが想起練習として機能し、同じ反復回数でも定着が変わります。
「重要問題集はやめとけ」と言われる理由
やめとけという評価は本の質ではなく、使う人と時期のミスマッチから来ています。当てはまるかどうかで判断してください。
NG①:基礎が固まる前に始める
傍用問題集の基本例題が半分も解けない段階で入ると、解説が「すでに分かっている人向け」に書かれているため読み解けません。これが挫折理由の大半です。
NG②:共通テストだけなのに使う
共通テストは知識と処理速度が中心で、重要問題集の記述型演習はオーバースペックです。共通テストのみなら傍用+過去問で足ります。
NG③:1周して終わりにする
150題を1回ずつ解いても定着しません。×印を付けずに通した1周は、ほぼ得点に反映されません。周回前提で印を管理してください。
終わった後の次の1冊
次の教材は志望校で分岐します。旧帝大・東工大・早慶理工・上位医学部なら化学の新演習へ。地方国公立・MARCHレベルなら追加の問題集より志望校の過去問が優先です。新演習と重要問題集の役割の違いは化学の新演習と重要問題集の違いで比較しています。
そもそも新演習まで必要かを迷っている人は、化学の新演習はいらない?の判定を通してから決めてください。年度版の買い替え判断は重要問題集の年度違いにまとめています。
現行版は化学重要問題集(Amazon)で確認できます。
化学重要問題集についてよくある質問
通称「重問」は数研出版の入試標準演習書で、A/B構成と別冊解答が特徴です。書名が似た演習書は複数あるため、購入時は出版社と年度版表記(〇〇年 化学重要問題集)を確認してください。中身の型はA問題=典型、B問題=発展で毎年ほぼ共通です。
志望校次第です。二次試験の化学が標準レベルの大学なら、B問題は理論と有機だけで足ります。旧帝大以上を狙うならB問題こそ本体なので、A問題を2周した後に必ず入れてください。
解説が薄いと感じたら、教材を変えるのではなく参考書を横に置きます。理論の理屈で詰まる箇所は講義系参考書か学校のノートに戻り、5秒で答えられるまで型を言語化してから次に進むのが最短です。
まとめ
- A問題=入試標準(約100題)、B問題=標準〜やや難(約50題)。1周目はA問題だけでいい。
- 開始時期は傍用の基本例題が8割解けた時点。現役は高3の5〜7月、浪人は4月から。
- 3周設計で約3か月。次の1冊は難関大なら新演習、標準大なら過去問へ直行。

