PMPの受験資格には「35時間のプロジェクトマネジメント研修」が含まれます。この35時間をどう満たすかで、費用は数千円から十数万円まで開きます。さらに2026年12月1日からはルールが変わり、講師つき(ライブ)の研修はPMI認定トレーニングパートナー(ATP)などに限定されます。この記事では、PMI公式の要件を確認したうえで、会社の研修・Udemyの自己学習型講座・ATPの講座の3つの選択肢を、費用と12月1日以降の扱いの観点で比べます。私自身は2024年に会社の研修で35時間を満たし、Udemyの模擬試験で対策して合格しました。
結論:12月1日より前なら選択肢は3つ、以降は「会社の研修がATPか」を先に確認する
PMI公式ページによると、35時間は次のいずれかで満たせます。①自己学習型(オンデマンド)の講座(提供元は問わない)、②ライブの講師つき講座、③有効なCAPMの保持。書籍や模擬試験だけでは要件を満たしません。
2026年12月1日以降は、②のライブ研修がPMI ATP・中国のREP・認定された高等教育機関に限定されます。①の自己学習型は引き続き提供元を問いませんが、現行の試験内容概要(ECO)に沿っていることが条件で、すべての研修は監査の対象です。12月1日より前に修了した研修は、修了時点の要件でそのまま有効です。
35時間は会社の研修で満たしました(2024年)。申込みから受験まで1か月以内、教材はUdemyの模擬試験、受験はテストセンター。研修そのものより、模擬試験で長時間の試験に慣れることに時間を使いました。
選択肢の比較表|会社の研修・Udemy・ATP
| 選択肢 | 費用の目安 | 12/1以降の扱い | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 会社の研修(社内・派遣) | 自己負担なしが多い | 講師つきなら提供元がATP等である必要あり。12/1より前の修了分は有効 | 研修制度がある会社に勤めている人 |
| Udemyの自己学習型講座 | 数千円〜(セール時は大幅に下がる。定価は講座ページで確認) | 自己学習型として引き続き可。ECO準拠・監査対象 | 費用を抑えて自分のペースで進めたい人 |
| PMI ATPの講座(通学・Zoom・オンデマンド) | 約8.8万〜10.6万円(税込、2026年10月時点の公式表示) | 問題なし | 講師に質問したい人、会社の補助が使える人 |
費用は2026年10月に各公式ページで確認した表示です。PMPの受験料とPMI会員費は、PMI公式ページに金額が明示されておらず会員種別や地域で異なるため、ここでは書きません。申込み画面で確認してください。
Udemyで35時間を満たす講座の見分け方
Udemyには「35 Contact Hours」「35 PDUs」をうたう講座があります。代表的なものは、Joseph Phillips氏の「PMP Exam Prep Seminar」(講義57時間超)と、Andrew Ramdayal氏の「PMP Certification Exam Prep Course 35 PDUs」(講義35時間超)で、どちらも2026年10月時点で更新が続いています。英語の講座です。
①講座の説明に「35 contact hours」の記載と、修了証(Certificate of 35 hours)を発行する仕組みがあるか。②最終更新日が新しく、2026年7月改定後の試験(ECO)に対応しているか。③全講義・小テスト・模擬試験を完了しないと修了証が出ない講座が多いので、受験申込みの前に完走できる日程か。
注意したいのは、PMIがUdemyの講座を個別に「承認」しているわけではない点です。PMIは自己学習型の提供元を問わないとしているだけなので、監査に備えて修了証と講座の内容概要は保存しておきます。
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35時間を自分のペースで満たしたい人へ
会社の研修が使えない場合、Udemyの「35 Contact Hours」講座が最も安い選択肢です。講座ページで「35 contact hours」「修了証」の記載と最終更新日を確認してから選びます。合格後の対策には模擬試験の講座も使えます。
PMP対策講座を探す(Udemy)ATP講座を選ぶときに見る3点
- ATPの区分:ATP Premierなど、PMIのトレーニングパートナーである旨が明記されているか。「PMI認定講師が教える」だけではATPとは限りません。
- 形式:通学・Zoom・オンデマンドのどれか。35時間を5日間に詰める集合研修と、スライド形式で自分のペースで進めるオンデマンドで、拘束時間がまったく違います。
- 新試験対応:2026年7月の改定(180問・240分、People 33%/Process 41%/Business Environment 26%)に合わせた教材か。
日本では、日本プロジェクトソリューションズ(オンデマンド35時間・105,800円税込)、E-PROJECT(通学+Zoom併用・88,000円税込〜)、アイシンク(5日間集合・オンライン開催あり)などがATPとして講座を出しています。受講料は変わるので、申込み前に公式ページで確認してください。
35時間研修を選ぶときにやりがちな失敗3つ
35時間は受験資格の要件で、合格の十分条件ではありません。私は研修のあと、Udemyの模擬試験で180問・240分の長さに慣れるまで繰り返しました。
修了日が12月1日以降になると、ATP等でないライブ研修は要件を満たしません。日程が後ろにずれる可能性がある場合は、修了日で判断します。
PMIは研修を監査の対象としています。Udemyでも会社の研修でも、修了証・受講時間・講座の概要を申請前に保存しておきます。
PMPの35時間研修についてよくある質問
不足分をUdemyなどの自己学習型講座で足せます。合計が35時間以上になれば要件を満たします(複数の研修の合算は可)。
有効なCAPMを保持していれば35時間の要件は免除されます。失効している場合は使えません。
PMIが有効と明記しているのは「12月1日より前に修了した研修」です。申込日ではなく修了日で判断してください。
まとめ
- 35時間は「自己学習型(提供元不問)」「ライブ講師つき」「有効なCAPM」のいずれかで満たす。書籍・模試のみは不可。
- 2026年12月1日以降、ライブ研修はATP・REP・認定高等教育機関に限定。12月1日より前の修了分は有効。
- 費用はUdemyが数千円〜、ATPが約8.8万〜10.6万円(税込)。会社の研修があるなら、それがATP等かを先に確認する。
- 研修は受験資格であって対策ではない。模擬試験で240分に慣れる時間を別に取る。
出典:PMI公式 PMP認定ページ/PMI公式ブログ「PMP 35-hour training requirement」/日本プロジェクトソリューションズ/E-PROJECT/アイシンク(いずれも2026年10月17日確認)
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