IT資格は転職で役に立つのか。資格を取る前にも、取ったあとにも気になる問いです。私はSIerのITプロジェクトマネージャで、AWS SAP・AZ-104・OCI Architect・ServiceNow CSA・PMP・SAFe POPMの6資格を持った状態で、2026年に転職活動をしました。結論から言うと、資格はどれも役に立ちました。ただし効き方は、想像していた「知識の証明」とは少し違いました。この記事では、6資格が転職活動でどう見られたか、応募書類にどう書いたか、利用した転職エージェント(JACリクルートメント)の良かった点と気になった点をまとめます。
結論:資格は「知識の証明」より「変化に対応してきた証拠」として効いた
転職活動を終えて振り返ると、資格が果たした役割は1つに絞れます。変わりゆくITの時代に、柔軟に対応してきたというエビデンスになったことです。
クラウドはAWSだけでなくAzureもOCIも、運用はServiceNow、進め方はPMPに加えてSAFe。1つずつ見れば個別の認定ですが、並べると「案件や技術が変わるたびに学び直してきた人」という1本の線になります。資格の中身を細かく問われるというより、この線が伝わることに価値がありました。
時期は2026年/職種はSIerのITプロジェクトマネージャ/活動を始めた時点で6資格はすべて取得済み/利用した転職エージェントはJACリクルートメント。社名は前職・現職とも非公開です。
面接で聞かれたのは資格ではなく「提案活動」だった
面接で深く聞かれたのは、資格そのものではありませんでした。聞かれたのは提案活動です。どんな顧客に、何を、どう提案してきたか。資格は、その話の裏づけとして働きました。
応募書類には、資格名を並べるだけでなく「資格で提案の幅を広げてきた」という趣旨を書きました。私の資格は、どれも仕事の提案や検討の場面とつながっています。体験記に書いた内容を一覧にすると、次のとおりです。
| 資格 | 取得時の状況 | 仕事で役立った場面 |
|---|---|---|
| AWS SAP | AWSの実務経験なし(SAAのみ保有) | 顧客へのクラウドシフト提案(7Rでの整理) |
| AZ-104 | Azureの実務経験なし | 顧客への提案・構成検討 |
| OCI Architect | OCIの実務経験なし | Oracle案件の提案・検討 |
| ServiceNow CSA | 少し触っていた程度 | ITSM・運用案件での会話 |
| PMP | 35時間研修は会社の研修で充足 | リスク・課題管理 |
| SAFe POPM | 会社の研修で受講 | 仕事で役立った場面としては特に挙げられない |
表のとおり、すべての資格が同じように効いたわけではありません。それでも「どれも良かった」と言えるのは、個々の強さではなく、6つ並んだときの見え方に意味があったからです。
資格を転職で活かす3つの書き方
私の経験から、応募書類と面接の準備で意識するとよい点を3つに絞ります。
資格名だけでは、持っている事実しか伝わりません。「AWS SAP:既存システムのクラウド移行を7Rで整理して提案」のように、使った場面を1行で添えると、面接で聞かれる実務の話につながります。
領域の違う資格を持っているなら、バラバラに見せず「技術や案件の変化に合わせて学んできた」という1つの説明にまとめます。私の場合、この束ね方がいちばん伝わりました。
面接の主役は実務です。私が聞かれたのは提案活動でした。資格ごとに「取ったあと、仕事で何が変わったか」を1つずつ話せるようにしておくと、資格が実務の話の裏づけになります。
JACリクルートメントを使った感想|良かった点と気になった点
転職エージェントはJACリクルートメントを利用しました。1回の転職活動での感想として、良かった点と気になった点を1つずつ書きます。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 良かった点 | 企業ごとに担当者が決まっていた |
| 気になった点 | 内定後の連絡頻度がやや少なかった |
良かったのは、企業ごとに担当者が決まっていたことです。
気になったのは、内定後の連絡頻度がやや少なかったことです。大きな不満ではありませんが、内定後は入社までに確認したいことが出てくる時期です。これから利用する人は、確認事項をまとめて自分から連絡するつもりでいると安心です。
資格×転職でやりがちな3つの失敗
面接で聞かれるのは実務です。資格は実務の話を補強するもので、実務の代わりにはなりません。
並べただけでは、なぜ取ったのか、何に使ったのかが伝わりません。1行でよいので文脈を添えます。
私は活動を始める時点で6資格を取り終えていました。資格は活動の前に済ませておくと、応募書類に最初から書けます。
IT資格と転職についてよくある質問
A. 書いて問題ありません。私はAWS・Azure・OCIのいずれも、資格を取った時点では実務経験がありませんでした。応募書類には資格名だけを並べず、「提案の幅を広げるために取った」という文脈を添えて書きました。取得後にその知識を使った場面があれば、あわせて書くと伝わりやすくなります。
A. 数そのものより、並べたときに何が読み取れるかが大事です。私の場合は、クラウド3社・ITSM・プロジェクト管理・アジャイルと領域をまたいでいたことが、「変わっていくITに合わせて学び続けてきた」という説明の裏づけになりました。1つの領域を深く積む見せ方も成り立ちます。
A. 私はJACリクルートメントを使いました。利用したのはこの1社なので、ほかのエージェントとの比較はできません。この記事に書いた良かった点と気になった点は、あくまで私の1回の転職活動での感想として読んでください。
まとめ
- 6資格はどれも役に立った。効いたのは「変化に柔軟に対応してきたエビデンス」としての見え方。
- 面接で聞かれたのは資格ではなく提案活動。応募書類には「資格で提案の幅を広げてきた」という文脈を書いた。
- JACリクルートメントは、企業ごとに担当者が決まっていた点が良く、内定後の連絡頻度はやや少なかった。

