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「良問の風はいらない、名問の森に直行したほうが早い」という意見を見て、どちらを買うか迷っている人は多いはずです。結論から言うと、良問の風を飛ばしていいのは、教科書傍用問題集(セミナー物理・リードαなど)の発展問題まで自力で解ける人だけです。それ以外の人が名問の森に直行すると、1題に1時間かかって1周が終わりません。この記事では、2冊の問題数とレベルの差を確認したうえで、良問の風が「いる人・いらない人」を志望校と現在地から判定します。
結論:良問の風がいらないのは「傍用の発展問題が解ける人」だけ
良問の風と名問の森は、どちらも河合出版・浜島清利氏による同じシリーズです。物理のエッセンスで解法の道具をそろえ、良問の風で標準問題に使い、名問の森で難関大の問題に使う。この3段階が著者の想定した流れです。良問の風を省略できるのは、別の教材で標準問題の演習がすでに終わっている場合に限られます。具体的には、学校配布の傍用問題集を発展問題まで2周している人です。同じレベル帯の問題集は1冊で足りるので、この人は良問の風を買う必要がありません。
良問の風と名問の森の違いを数字で比べる
| 項目 | 良問の風(三訂版) | 名問の森(四訂版・2冊) |
|---|---|---|
| 問題数 | 154題+巻末に論述問題 | 力学45・熱16・波動14/波動(干渉)9・電磁気46・原子14 |
| 冊数と価格 | 1冊・税込1,100円 | 2冊・各税込1,210円 |
| 出版社の難易度表示 | 6段階中3〜4 | 6段階中4〜6 |
| 対象学年(公式) | 高2・高3 | 高3 |
| 1周の目安 | 1日4題で約6週間 | 1日3題で2冊合わせて約7週間 |
| 仕上げた後の接続先 | 過去問、または名問の森 | 過去問 |
問題数はほぼ同じですが、1題あたりの重さが違います。良問の風は設問が素直で1題15〜20分、名問の森は設定が長く1題30〜40分かかります。同じ150題前後でも、必要な総時間は名問の森が約2倍です。ここを見落として「どうせ難関大を受けるから名問だけやる」と決めると、夏を越えても1周が終わらない事態になります。
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版と在庫は商品ページで確認してください。説明つきの一覧は記事末尾にあります。
良問の風 物理 三訂版楽天名問の森 力学・熱・波動I 四訂版楽天名問の森 波動II・電磁気・原子 四訂版楽天難易度表示の「重なり」に注目してください。良問の風は3〜4、名問の森は4〜6で、レベル4が重なっています。良問の風の後半と名問の森の前半は同じ難しさということです。だから良問の風を8割解けるようになった人は、名問の森に入っても最初の数題で止まりません。逆に良問の風を飛ばした人は、レベル3の経験がないままレベル4から始めることになります。
志望校別:良問の風で止めるか、名問の森まで進むか
共通テスト・地方国公立・MARCHは良問の風で止める
これらの大学の物理は、典型問題を正確に速く解けるかで決まります。良問の風を2周して8割を自力で解ける状態にし、10月からは過去問に移ってください。名問の森に手を出すより、過去問10年分を解くほうが得点は伸びます。
旧帝大・医学部・早慶理工は名問の森まで進む
二次試験の物理で差がつく大学は、初見の設定を読み解く力が必要です。良問の風を高3の夏休み前までに終え、夏から名問の森に入るのが標準的な進度です。名問の森は力学・熱・波動Iから始め、電磁気の巻は9月に入ります。
高3の秋から物理を始める人は良問の風だけに絞る
残り4か月で2冊は回りません。エッセンスと良問の風を並行し、良問の風の頻出分野(力学・電磁気)だけを2周します。志望校が難関大でも、1周しか終わらない名問の森より、2周した良問の風のほうが本番で使える知識になります。
良問の風の進め方:3つの手順
1. 分野ごとにエッセンスと往復する。力学を解いて3題連続で手が止まったら、エッセンスの同じ章に戻って例題を解き直します。良問の風を「テスト」、エッセンスを「辞書」として使うと、穴が分野単位で埋まります。
2. 1題20分で切り上げ、解説の図を自分で描き直す。20分考えて方針が立たない問題は、解説を読んで図と式を白紙に再現します。読んで納得しただけでは翌週に解けません。白紙に再現する想起練習が定着の条件です。
3. 間違えた問題に印をつけ、2周目は印だけを解く。154題を全問2周すると12週間かかります。印のついた問題だけなら3週間で終わり、その分を過去問か名問の森に回せます。
やりがちな失敗3つ
「いらない」という評判だけで良問の風を飛ばす。いらないのは傍用問題集をやり込んだ人の話です。独学でエッセンスから来た人が飛ばすと、標準問題の演習量がゼロのまま難関大の問題に入ることになります。
良問の風と名問の森を同時に進める。同じ分野を2冊で並行すると、どちらも中途半端に終わります。良問の風を分野単位で8割にしてから、その分野の名問に入ってください。
旧版の中古を買う。良問の風は2023年に三訂版、名問の森は2024年に四訂版が出ています。問題数や収録問題が変わっているので、ネット上の「148題」といった古い情報や旧版の中古には注意してください。
学習者からよくある質問
Q. 良問の風と名問の森はどっちを先にやるべきですか?
A. 良問の風が先です。2冊は同じ著者の連続したシリーズで、良問の風が標準、名問の森が難関大向けという段差になっています。教科書傍用問題集の発展問題まで自力で解ける人だけ、良問の風を省略して名問の森から始められます。
Q. 良問の風だけで受かる大学はどこまでですか?
A. 共通テスト、地方国公立、MARCH・関関同立の理系は、良問の風を仕上げて過去問に進めば合格点に届きます。旧帝大・医学部・早慶理工のように二次の物理で差がつく大学は、名問の森まで進んでください。
Q. 良問の風は何周すればいいですか?
A. 2周が目安です。1周目は全問を解き、2周目は間違えた問題だけを解き直します。2周目で8割を自力で解ければ、次の段階に進んで構いません。3周目を全問でやるより、過去問か名問の森に時間を回すほうが得点になります。
まとめ
- 良問の風がいらないのは、傍用問題集の発展問題まで解ける人だけ。独学でエッセンスから来た人は必須です。
- 共通テスト・地方国公立・MARCHは良問の風→過去問。旧帝大・医学部・早慶理工は良問の風→名問の森→過去問。
- 良問の風は2周目を間違えた問題だけにして、反復回数と残り時間を両立させます。
この記事で紹介した教材
良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集 三訂版
河合出版/浜島清利
頻出・標準レベルの154題と巻末の論述問題を収録した1冊完結の演習書。難問を避けて入試の典型を一通り経験できるので、共通テスト〜地方国公立・MARCHレベルの仕上げに使えます。
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名問の森 物理[力学・熱・波動I] 四訂版
河合出版/浜島清利
力学45題・熱16題・波動14題。良問の風と同じ著者で解法の書き方が連続する、難関大向けの精選問題集の1冊目です。
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名問の森 物理[波動II・電磁気・原子] 四訂版
河合出版/浜島清利
波動(干渉)9題・電磁気46題・原子14題。二次試験で電磁気が出る大学なら1冊目とセットで必要になります。
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物理のエッセンス[力学・波動] 五訂版
河合出版/浜島清利
良問の風で手が止まる分野が出たときに戻る場所。解法の道具をここで確認してから演習に戻ると、同じ失点を繰り返しません。
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