PR 本記事にはアフィリエイト広告(Udemy/Amazonアソシエイト/楽天)を含みます。リンクから購入された場合、当サイトが収益を得ることがあります。
黒チャートは、数研出版の『チャート式シリーズ 数学難問集100』の通称です。白・黄・青・赤の網羅系4色とは別枠の演習書で、難しい順に並べると黒→赤→青→黄→白と、チャート式の最上段に置かれます。入門の部55題と試練の部45題の100題構成で、対象は東大・京大・難関医学部など最難関大の二次試験で数学を得点源にしたい人。この記事では、黒チャートのレベルと偏差値の目安、100題の構成、いつから使うか、赤チャート・紫チャート・他の難問集との違い、そして「買ってはいけない人」の条件を整理します。チャート式全体の色の選び方はチャート式の色と難易度順に、ここでは黒だけを掘り下げます。
結論:黒チャートは赤より上の演習書。網羅系を終えた最難関志望が、高3の夏〜秋に使う100題
黒チャートの位置づけは3行で言えます。①網羅系ではなく演習書(白〜赤のように単元ごとに例題を網羅する本ではない)、②難易度はチャート式の最上段(赤チャートより上)、③前提は網羅系1色の完成(青または赤の例題を3周して即答できる状態)。この3つを満たさない人が買うと、1題に1時間かけても解説が追えず、半年を失います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | チャート式シリーズ 数学難問集100(新課程入試対応) |
| 出版社・著者 | 数研出版・チャート研究所 |
| 発行 | 2015年10月。A5判・151ページ・1,320円(税込) |
| 構成 | 入門の部 55題(標準〜やや難の入試問題)+試練の部 45題(東大・京大など最難関の難問)=100題 |
| 位置づけ | 網羅系(白・黄・青・赤)の上に乗せる演習書。難しい順は黒→赤→青→黄→白 |
| 対象 | 東大・京大・一橋・東工大・難関医学部志望で、二次の数学を得点源にしたい人 |
黒チャートのレベルと偏差値の目安
入門の部は「標準レベルの入試問題」とされ、青チャートの総合演習〜赤チャートの例題と同じ帯です。試練の部は東大・京大の過去問を中心にした難問で、1題に30分以上かける前提の設計です。偏差値で言うなら、入門の部は記述模試で65前後から手が届き、試練の部は70以上で初めて「解ける問題と解けない問題が分かれる」帯です。65未満の段階では、試練の部はほぼ全滅し、解説を読んでも「なぜその発想に至るか」が追えません。
| 段階 | 到達の目安 | 黒チャートでやること |
|---|---|---|
| 網羅系が未完成(青・赤の例題に即答できない) | 記述模試 偏差値60未満 | 買わない。網羅系の周回に戻る |
| 網羅系3周済み・入門の部に着手 | 偏差値65前後 | 入門の部55題を1日1〜2題。解けなくても10分で手が止まったら解説へ |
| 入門の部を8割解ける | 偏差値68〜70 | 試練の部45題へ。1題30分、解けなかった問題は翌週に再挑戦 |
| 試練の部を半分解ける | 偏差値70以上 | 志望校の過去問25年分と並行。黒は復習専用に |
黒チャートは「解けない問題に30分向き合う練習」の本です。解法を暗記する本ではないので、網羅系のように5秒で答える想起練習とは使い方が逆になります。網羅系で即答できる解法の数を増やしてから、黒で「どの解法を組み合わせるか」を考える順番です。順番を逆にすると、どちらの効果も出ません。
いつから使う?高3の4月開始と夏開始の2パターン
1. 高2のうちに網羅系が終わっている人:高3の4月に入門の部から。4〜7月で入門の部55題を1周、夏休みに試練の部へ。秋以降は志望校の過去問と並行し、黒は解けなかった問題の復習専用に回します。
2. 高3の夏に網羅系が終わる人:8月から入門の部だけ。試練の部は10月以降に、解ける見込みのある分野(整数・確率・図形など得意分野)から入ります。全45題を解き切る必要はありません。
3. 高3の秋に網羅系が終わる人:黒は買わない。残り期間は志望校の過去問に直行します。黒チャートは過去問の代わりにはならず、過去問は黒の代わりになります。
赤チャート・紫チャート・他の難問集との違い
| 本 | 種類 | 難易度 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 黒チャート(数学難問集100) | 演習書 | 赤より上 | 網羅系の上に乗せる最難関向け100題 |
| 赤チャート | 網羅系 | 4色の最上位 | 最難関志望が1冊目に選ぶ網羅系。黒の前提になる |
| 青チャート | 網羅系 | MARCH〜早慶・国公立二次 | 最も使われる網羅系。青3周でも黒の前提は満たせる |
| 紫チャート(入試必携168) | ハンドブック | 難易度の軸にない | 文系・理系別、1ページ1例題で直前期の総点検 |
| 緑チャート | 共通テスト対策 | 共通テスト | 網羅系の後、共通テスト形式に慣れる用途 |
「紫チャート」は難易度の列に入らない本で、黒と比べる対象ではありません。黒と比べるべきは赤です。赤は網羅系の最上位で例題を単元ごとに網羅しますが、黒は網羅しません。赤を終えた人が次に黒へ進む、という縦の関係で、赤を飛ばして黒に入ることはできません。青チャートを3周して例題に即答できる人なら、赤を挟まず黒に入っても成立します。
黒チャートでやりがちな失敗3つ
網羅系の途中で「上のレベルに触れておきたい」と買う。黒チャートは解法の組み合わせを考える本で、解法そのものの引き出しは網羅系で作ります。引き出しがない段階で開いても、解説の1行目から追えません。
100題を全部解き切ろうとする。試練の部45題は、志望校の出題傾向に合う分野だけでかまいません。解き切ることより、解けなかった1題に翌週もう一度向き合う反復回数のほうが点に効きます。
現行課程との範囲の違いを確認せずに使う。2015年発行の「新課程入試対応」版で、2022年度入学生からの現行課程(数学C新設・ベクトルの移動など)に合わせた改訂ではありません。単元名と出題範囲は現行の教科書・志望校の出題科目と突き合わせてください。
黒チャートについてよくある質問
Q. 黒チャートのレベルはどのくらいですか?
A. チャート式の中で最も難しい位置づけで、赤チャートより上です。数研出版の『チャート式シリーズ 数学難問集100』が正式名称で、入門の部55題(標準〜やや難)と試練の部45題(東大・京大など最難関の難問)の100題構成。網羅系(白・黄・青・赤)を終えた人が最難関大向けに上乗せする演習書です。
Q. 黒チャートはいつから使えばいいですか?
A. 網羅系1色(青か赤)の例題を3周して解法が即答できる状態になってからです。時期の目安は高3の夏〜秋。高3の4月に始めるなら入門の部からで、試練の部は秋以降に回します。網羅系が終わっていない段階で手を出すと、1題に1時間かけて解説も追えない状態になります。
Q. 黒チャートと紫チャートは何が違いますか?
A. 黒は最難関大向けの難問演習100題で、難易度の列では赤の上に置かれます。紫(『入試必携168』)は文系・理系別の入試典型問題を1ページ1例題で総点検するハンドブックで、難易度の軸ではなく用途の軸の本です。どちらも網羅系の代わりにはなりません。
Q. 黒チャートは現行課程に対応していますか?
A. 『数学難問集100』は2015年10月発行の「新課程入試対応」版で、2022年度入学生からの現行課程(数学C新設など)に合わせて改訂された本ではありません。数学I・A・II・Bの範囲の難問演習としては使えますが、単元の名称や範囲は現行の教科書と突き合わせて確認してください。
まとめ
- 黒チャート=『チャート式シリーズ 数学難問集100』。赤より上の演習書で、入門の部55題+試練の部45題。
- 前提は網羅系1色(青か赤)の3周。偏差値65前後で入門の部、70以上で試練の部が機能する。
- 始める時期は高3の4月(網羅系完了済み)か夏。秋に網羅系が終わる人は黒を買わず過去問へ。
本文で挙げた教材
チャート式シリーズ 数学難問集100 新課程入試対応
数研出版(チャート研究所)
入門の部55題+試練の部45題。網羅系を3周した最難関志望が、高3の4月または夏から1日1〜2題で回す演習書。
Amazonで見る →楽天で見る →この記事に関連する用語ドリル(無料・登録不要)

