情報処理安全確保支援士試験は、2027年度の新試験制度でもなくならず、内容と出題形式の一部が変わって続きます。変わるのは試験時間(合計240分から200分へ)と科目Bの形式(4問中2問の記述式から12問へ)で、科目A-2の免除制度は変更を予定していません。この記事では、IPAが2026年3月31日以降に公表した見直しの検討状況、シラバス案、科目Bのサンプル問題で確認できる事実だけを使って変更点を整理し、2026年度のうちに受けるべきかの判断基準を示します。
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結論:試験時間は40分短くなり、科目Bは12問出題の新形式になる
IPAの見直しの検討状況(2026年3月31日公表、4月28日更新)によると、2027年度の支援士試験は科目A-1が45分30問、科目A-2が35分25問、科目Bが120分12問です。現行と比べて合計40分短くなります。新制度での支援士試験の開始時期は「2027年度夏頃から秋頃」で、現行試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定です。
科目Bの出題構成は、2026年8月31日に公表されたサンプル問題で「1問1答(1設問)の問題を計8問」「1問3答(3設問、全ての設問が必須解答)の問題を計4問」と示されました。サンプル問題の設問は、どれも解答群から選ぶ形式です。
筆者(夫)は支援士試験を受けていません。本記事はIPAの公表資料を開いて確認した事実を中心に書き、資格学校の分析を使う箇所は「TACの整理」と明記しています。IPAは公表内容を「現時点での検討状況」としています。
2026年度と2027年度の比較表
| 項目 | 2026年度(現行) | 2027年度(予定) |
|---|---|---|
| 科目A-1 | 50分・30問 | 45分・30問 |
| 科目A-2 | 40分・25問 | 35分・25問 |
| 科目B | 150分・記述式・4問中2問を解答 | 120分・12問(1問1答8問+1問3答4問) |
| 試験時間の合計 | 240分 | 200分 |
| 実施方式・時期 | CBT・前期と後期 | CBT・2027年度夏頃から秋頃に開始。実施回数は未公表 |
| 科目A-1免除 | 条件を満たしてから2年間 | 現行で要件を満たした人への経過措置を検討中 |
| 科目A-2免除(認定学科) | あり | 変更を予定していない |
変更点を読み解く3つのポイント
現行の科目Bは4問から2問を選んで記述します。新形式は12問で、1問3答の問題は3設問すべてが必須です。12問すべてを解答するかについてIPAのサンプル問題の文面は「計8問出題」「計4問出題」とだけ書いていますが、TACの整理では全問必須解答と読み、合計20設問・1設問5点の100点満点と予想しています(TAC 2027年度からの情報処理技術者試験)。配点はIPAから未公表です。
IPAは支援士試験の変更を「科目Aの出題範囲体系の変更」「科目Bの出題範囲の一部変更(マネジメント分野の強化等)」「試験時間及び科目Bの出題形式の変更」の3点としています。科目Aの変更は表記の変更等で、問う知識・技能の範囲そのものは変わりません。科目Bの出題範囲の改定案(Ver.1.0)には、AIの安全な導入・利用に関する規程、サプライチェーンの情報セキュリティ、脅威インテリジェンスの活用などが明記されています。
2026年9月30日に「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)及び情報処理安全確保支援士試験 科目A-1(共通知識)シラバス案Ver.0.1」が公表されました。支援士の科目A-1は、新設の3区分と同じ共通知識のシラバスで出題されます。共通知識は5秒で答える想起練習で維持しておけば、新旧どちらの試験にも使えます。
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受ける年度の形式に合った講座を探す
講座を選ぶときは、2026年度後期で受けるなら現行の記述式に対応したもの、2027年度で受けるなら新形式(科目B 12問)への対応を明記したものを基準にしてください。サンプル問題の公表(2026年8月31日)より後に更新されているかも確認してください。
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2026年11月1日時点でIPAが公表している資料は次のとおりです。
- 2026年3月31日:情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況(試験時間・出題数・開始時期・免除制度の方針)
- 2026年8月31日:情報処理安全確保支援士試験 シラバス案Ver.0.1、科目Bサンプル問題(2問)
- 2026年9月30日:科目A-1(共通知識)シラバス案Ver.0.1
一方、試験日程、申込期間、受験手数料、年間の実施回数、配点と合格基準、科目A-1免除の経過措置の具体的な条件は、確認した範囲では未公表です。IPAはサンプル問題について「実際の試験と同様の問題作成やチェックのプロセスを経たものではありません」と注記しています。
2026年度のうちに受けるべきか
現行制度で受けられる最後の支援士試験は2026年度後期です。申込みは2027年1月27日〜2月27日、科目A-1・A-2は2月20日〜3月2日、科目Bは3月16日〜3月28日、合格発表は2027年6月頃の予定です。
- 2026年度後期を勧める人:科目A-1の免除を今持っている人(新制度での扱いは検討中)、2025年度までの公開過去問で記述の練習を積んできた人、得意分野がはっきりしている人
- 2027年度を待ってもよい人:記述式が苦手で、分野を問わず基礎を広く持っている人
- 両方を使う人:後期で受け、結果が出なければ新制度で再挑戦する。合格発表(6月頃)と新制度の開始(夏頃から秋頃)は近いので、待つ間も科目Aの用語は続ける
科目別の勉強法は支援士の勉強法と教材で解説しています。
2027年度の変更で誤解しやすい点3つ
なくなるのは応用情報技術者試験と高度試験の現行区分です。支援士試験は新制度の8試験区分に含まれ、内容と形式の一部を変えて続きます。再編の全体像は2027年度のIPA試験再編の解説にまとめています。
TACの整理では、サンプル問題1問ずつの難易度は現行より易しいとしつつ、12問を120分で解くため読解のスピードと分野を問わない知識が求められるとしています。サンプルは本番と同じ作問プロセスを経ていません。
IPAは、現行制度で免除要件を満たした人に一定期間の免除を設けることを「検討している」段階です。確定しているのは、2026年度後期までの現行ルールの免除だけです。
支援士試験の2027年度変更についてよくある質問
Q. 2027年度の支援士試験はいつ申し込めますか?
未公表です。決まっているのは、2027年度夏頃から秋頃に開始する予定であること、全区分をCBT方式で実施する予定であることの2点です。
Q. 2026年度までに合格した人の合格や登録は、新制度で影響を受けますか?
合格が無効になるという記載はありません。IPAのよくある質問は、支援士試験の合格後の登録に期限はなく、登録しなくても合格は無効にならないとしています。登録・更新の費用と手順は支援士の登録・維持にかかる費用にまとめています。
Q. 今の参考書や過去問は2027年度の対策に使えますか?
科目Aは出題範囲そのものが変わらないため、用語の学習にはそのまま使えます。科目Bは形式が変わるため、過去問は題材の読解練習として使い、形式への慣れはIPAのサンプル問題で行ってください。
まとめ
- 2027年度の支援士試験は科目A-1 45分30問、A-2 35分25問、科目B 120分12問(1問1答8問+1問3答4問)。合計時間は240分から200分になる
- 科目Aの範囲そのものは変わらず、科目Bはマネジメント分野が強化される。科目A-2免除は変更予定なし、科目A-1免除の経過措置は検討中
- 現行形式の最後は2026年度後期(申込み2027年1月27日〜2月27日)。A-1免除を持つ人と記述の練習を積んだ人は後期で受ける価値が高い
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