PMPは合格して終わりではなく、3年ごとの更新が必要です。結論から書くと、3年で60PDUを集め、そのうち35PDU以上を「教育」で、しかもタレントトライアングルの3領域から8PDUずつ取れば要件を満たせます。残りの最大25PDUは「Giving Back(専門職への貢献)」でも埋められます。この記事では、PMIの継続認定要件(CCR)ハンドブック(2026年4月更新)をもとに、PDUの内訳と上限、無料・有料の取り方、更新手数料、期限を過ぎたときの扱いを2026年11月2日時点の情報で整理します。
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結論:PMPの更新は3年で60PDU、教育35以上・各領域8以上
CCRの3年サイクルは、試験に合格した日から始まります。3年の間に60PDUを報告して更新手数料を支払えば、資格はアクティブのまま続きます。1PDUは1時間の活動で、15分=0.25PDU単位で数えます。
| 区分 | PDU数 | 条件 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 合計 | 60 | 3年サイクルで必須 | 余剰分は条件つきで次のサイクルへ |
| 教育(Education) | 35以上 | Ways of Working・Power Skills・Business Acumenを各8以上 | 残り11はどの領域でもよい。上限なし |
| Giving Back | 最大25 | 任意。取らなくてもよい | うち「実務として働く」は最大8 |
CCRハンドブックは、教育PDUは最低数を超えて取ってよく、上限もないとしています。つまり60PDUをすべて教育で集めても要件を満たします。Giving Backは「取ってもよい枠」で、25という数字は必須数ではなく上限です。
PDUの内訳:タレントトライアングル3領域とGiving Backの上限
教育PDUは、PMIタレントトライアングルの3領域に分けて報告します。
- Ways of Working:仕事の進め方の技術。ハンドブックの例ではリスク管理、スケジュール、要求管理、アジャイルの講座が該当します
- Power Skills:協働的なリーダーシップ、コミュニケーション、共感などの対人スキル
- Business Acumen:意思決定の力と、プロジェクトを組織の戦略につなげて理解する力
夫は2024年にPMPに合格しており、合格後の実務で役立ったと話すのはリスク・課題管理です。リスク管理の学び直しはWays of Workingに数えられます。
Giving Back(専門職への貢献)は上限25PDUで、実務として働く(3年間就いていれば最大8PDU、1サイクル1回)、コンテンツの作成、プレゼンテーション(作成と登壇の時間)、知識の共有(メンター・講師など)、ボランティアから選べます。
PMPのPDUを3年で集める手順
合計60に届いていても、どれか1領域が8に届かなければ要件を満たしません。最初の1年で3領域の最低数を埋めておくと、残りは領域を気にせずに集められます。オンライン講座や録画ウェビナーは「オンライン・デジタルメディア」の区分で申告し、提供者名・タイトル・概要・受講期間と領域ごとのPDU数を入力します。
PMとして働いていれば「実務として働く」で8PDUを申告できます。そのうえで、社内研修、書籍・記事の読書、メンタリングや勉強会など、追加費用のかからない活動で教育PDUを積み上げます。
PDUはmypmiのダッシュボード(CCRS)かPMIの公式アプリから報告します。ハンドブックは「活動の都度報告する」ことを求めています。監査に選ばれる可能性があるため、修了証やメモ、日付などの記録は、サイクル終了後18か月まで保管してください。
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足りない領域のPDUを、オンライン講座で埋める
オンライン講座は「オンライン・デジタルメディア」の区分で申告できます。選ぶときは、Ways of Working・Power Skills・Business Acumenのどれに当たる内容か、受講時間がはっきり分かるか、修了の記録(修了証など)が残るかの3点を確認してください。監査に備えて、受講日とメモも一緒に残しておきます。
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CCRハンドブックが挙げる活動を、費用と監査時に必要な記録で並べると次のようになります。
| 取り方 | 区分 | 費用の目安 | 監査で求められる記録 |
|---|---|---|---|
| 実務として働く | Giving Back(最大8) | なし | 職務の証明(職務記述書) |
| 社内研修・会社主催の講座 | 教育(講座・研修) | 勤務先の負担なら本人負担なし | 申込書・修了証・出席証明 |
| 書籍・記事・ホワイトペーパーの読書 | 教育(読書) | 書籍代のみ | 読書の日付とメモ |
| メンタリング・勉強会・パネル討論 | 教育(非公式な学習) | なし〜会場費程度 | 活動の日付とメモ |
| PMI支部のイベント | 教育(団体の会合) | イベントにより異なる | 申込書・出席証明 |
| オンライン講座・録画ウェビナー | 教育(オンライン・デジタルメディア) | 講座料金 | 受講の証拠、日付とメモ |
ProjectManagement.comのアカウントをPMI.orgと連携しておくと、そこで取ったPDUは自動で報告されます。
PMPの更新手数料と、期限を過ぎたときの扱い
PDUの要件を満たすと更新の案内がメールで届き、オンラインで更新手数料を支払います。CCRハンドブック(2026年4月更新)は金額を載せず、「会員かどうかと地域で価格が異なる」として、mypmiの「Renew Certification」で確認する方式です。2026年11月2日時点で、PMIの公開ページでも会員・非会員別の金額は確認できませんでした。この手数料はPMIの会員年会費とは別です。
更新は、要件を満たせばサイクルの途中でも手続きできます。サイクル内に要件を満たせなかった場合は、次のように扱われます。
- 停止(Suspended):1年間。この間はPMP保持者を名乗れず、称号も使えません。停止期間中にPDUと更新手続きを済ませれば復帰でき、次のサイクルの日付は変わりません
- 失効(Expired):停止の1年が過ぎても更新しなかった場合。PDUを報告できなくなり、再び保持者になるには新規の申請・手数料の支払い・試験の受け直しが必要です
PMPのPDU集めでやりがちな失敗3つ
ハンドブックは、資格を取得する前に完了した活動はPDUの対象外としています。受験のための研修や模擬試験は数えられません。同じ講座・活動を2回申告することもできません。
Giving Backは最大25PDUで、「実務として働く」は最大8PDU、1サイクル1回です。上限を超えた分は60PDUに数えられないため、勉強会の講師やブログ執筆ばかりで集めると、最後に教育PDUが足りなくなります。
後から思い出して書くと日付やメモがそろわず、監査で証拠を出せません。忘却曲線のとおり、受講直後の記憶ほど正確なので、受けたその週に報告します。
PMPの更新とPDUについてよくある質問
Q. 余ったPDUは次のサイクルに持ち越せますか?
PMPは最大20PDUまで持ち越せます。ただし対象になるのは、サイクルの最終年(最後の12か月)に取ったPDUだけです。1年目や2年目に取りすぎた分は持ち越せません。
Q. PMI-ACPも持っている場合、PDUは別々に集めるのですか?
重ねて使えるものがあります。Power SkillsとBusiness AcumenのPDU、Giving BackのPDUは、保持しているすべての資格に数えられます。Ways of Workingは資格ごとに分野が違いますが、ハンドブックは「Ways of WorkingのPDUはすべてPMPの維持に数えられる」としています。PMI-ACPは3年で30PDU(教育18以上・各領域4以上)です。
Q. 更新のために、試験範囲の知識を覚え直しておく必要はありますか?
更新に再受験はありません。ただし失効すると受け直しになり、2026年7月以降の新形式(180問・240分)で受験することになります。用語を5秒で答えられる状態を想起練習で保っておくと、PDUの講座内容も理解しやすくなります。
まとめ
- PMPの更新は3年で60PDU。教育35以上(3領域各8以上)、Giving Backは最大25で、教育には上限がない
- 実務の8PDU、社内研修、読書、勉強会で費用をかけずに集め、足りない領域だけ講座で埋める
- 更新手数料は会員・地域で異なりmypmiで確認する。期限を過ぎると1年の停止、さらに1年で失効し再受験になる
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