プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)とは?2027年度の新区分3つと応用情報・高度からの対応表

プロフェッショナルデジタルスキル試験の3区分と科目構成 資格

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プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)は、2027年度から始まる予定の情報処理技術者試験の新区分です。現行の応用情報技術者試験と高度試験8区分を、マネジメント/データ・AI/システムの3区分に再編して新設されます。略してPDS試験と呼ばれることもあります。この記事では、IPAが2026年3月31日に公表した「見直しの検討状況」をもとに、3区分それぞれの位置づけ・科目Bの出題範囲・試験時間と出題数、現行区分との対応の読み方、そしてまだ決まっていないことを整理します。応用情報や高度試験を検討中の人が「現行で受けるか、新試験を待つか」を判断するための材料です。

結論:PDS試験は3区分。応用情報+高度8区分の9区分を大括り化した新設試験

PDS試験は「マネジメント」「データ・AI」「システム」の3区分で、いずれも科目A-1(90分60問)+科目A-2・科目B(合わせて120分、23問・12問)の構成です。現行12区分→新8区分への再編の中核にあたり、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報・支援士は名称を残して継続(一部変更)、新設はデータマネジメント試験とPDS3区分です。現行制度は2026年度の実施で終了予定、PDS試験の開始は2027年度夏〜秋頃の予定です。

新試験区分(仮称)位置づけ試験時間/出題数現行での近い領域(出題範囲からの推定)
PDS(マネジメント)試験新設A-1 90分60問/A-2+B 計120分(23問・12問)ST・PM・SM・AU(戦略・PM・サービス・監査)
PDS(データ・AI)試験新設同上DB+データ分析・生成AI
PDS(システム)試験新設同上SA・NW・ES(設計・ネットワーク・組込み)
データマネジメント試験新設(IPの次の段)科目A+B 計120分/A48問・B12問該当なし。ビジネス部門向け
情報処理安全確保支援士試験一部変更A-1 45分30問/A-2 35分25問/B 120分12問SC

右端の列は、公表された科目B(技能)の出題範囲から読み取れる領域の対応であり、IPAが現行区分と新区分の1対1の対応表を公表しているわけではありません。「応用情報はどれに変わるのか」という問いには、3区分のどれかに単純に置き換わるのではなく、応用情報と高度8区分をまとめて再編した結果がこの3区分、というのが正確な答えです。

新試験を待つか迷うなら、現行の模試で現在地を
科目A(知識)の比重は新制度でも大きく、PDS各試験は科目A-1だけで90分60問です。現行の応用情報の模擬試験で正答率を出しておくと、「2026年度中に取り切る」か「新区分を待つ」かを数字で決められます。応用情報技術者の対策講座・模試をUdemyで見る →(PR・セール時は大幅割引)

3区分の中身|科目Bの出題範囲で見分ける

マネジメント領域|戦略・サービス・プロジェクト・監査を1本に

科目Bの出題範囲は「組織及びビジネスの変革・デジタル戦略」「サービスマネジメント」「プロジェクトマネジメント」「組織のガバナンス・監査」の4本柱です。現行のITストラテジスト・ITサービスマネージャ・プロジェクトマネージャ・システム監査技術者が扱ってきた領域を1区分に束ねた構成で、イノベーションマネジメントやシステム思考・デザイン思考も出題範囲に明記されています。PMやPMOとして働く人、PMPと並行して国家資格を持ちたい人の受け皿になる区分です。

データ・AI領域|DB+データ分析+生成AIの新設ゾーン

科目Bは「データマネジメント」「データ・AIの活用」「データエンジニアリング」「データ処理とアルゴリズム」の4本柱。データの操作ではSQLを、プログラム言語では擬似言語を扱うと注記されています。生成AI技術(マルチモーダル・RAG・AIエージェント)やAI倫理、データ基盤・データパイプラインの設計運用まで含み、現行のデータベーススペシャリストより射程が明確に広い区分です。

システム領域|要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する

概要は「デジタル技術を適用するシステムの要件定義・アーキテクチャ設計・開発・運用を主導する専門的な知識及び技能」と定義されています。現行のシステムアーキテクト・ネットワークスペシャリスト・エンベデッドシステムスペシャリストが担ってきた技術系の設計・構築領域が中心で、クラウド設計(AWS・Azure)の実務と最も重なる区分です。

3区分とも科目A-1は90分60問で、知識問題の比重は現行の午前と同じかそれ以上です。IPAは科目Aの知識体系について、表記の再整理が中心で問う範囲そのものは変わらないとしています。用語を5秒で答える想起練習は、新区分に移っても土台としてそのまま使えます。

決まっていること・決まっていないこと

再編の記事では、公表済みの事実と推測が混ざりがちです。2026年3月31日公表(4月28日更新)の資料で確定しているのは次の3点です。

決まっていること①:区分の数と名称(仮称)、試験時間、出題数。現行12区分→新8区分、PDS3区分の新設、各区分の試験時間と出題数、全区分CBT化の方針は公表済みです。

決まっていること②:移行時期の目安と現行制度の終了。IP・SG・FEは2027年度春頃、新設試験と支援士は夏〜秋頃に移行予定。現行制度は2026年度の実施をもって終了予定と明記されています。

決まっていること③:合格記録は引き継がれる前提。IPAは学びのプラットフォーム構想の中で、2026年度に実施する現行試験や過去の合格情報も登録して活用できるようにするとしています。合格が無効になるという記述はありません。

一方で、出題形式(記述式・論述式の有無)、受験料、実施時期・期間の詳細、現行区分との読み替えは未公表または検討中です。シラバス案とサンプル問題は2026年度夏頃を目途に公表予定とされています。

PDS試験を待つ前にやりがちな判断ミス3つ

「応用情報はPDSの〇〇試験に変わる」と1対1で決めつける。対応表は公表されていません。出題範囲から領域の近さは読めますが、科目Bの構成(120分で12問)は現行の高度試験午後IIとは設計が異なります。領域の近さと難易度の近さは別です。

新試験の初回を受ける前提で2026年度の受験を見送る。PDS試験の実施時期・期間は検討中で、初回がいつ受けられるかは未確定です。現行の応用情報は2026年度後期(2027年2〜3月)が最後の回。受けられる試験を先に取り、新区分は様子を見るのが順番です。

免除の経過措置を当てにして計画を組む。経過措置は「検討中」です。現行の高度試験・支援士で科目A-1の免除要件を確保しておく価値はありますが、新制度でどこまで引き継がれるかは未確定として扱います。

プロフェッショナルデジタルスキル試験についてよくある質問

Q. プロフェッショナルデジタルスキル試験はいつから受けられますか?
A. IPAの検討状況では、新設試験(データマネジメント試験・PDS試験)と支援士の移行は2027年度の夏〜秋頃の予定です。実施時期・期間の詳細と受験料は「検討中」とされ、未公表です。

Q. 応用情報はPDS試験のどれに置き換わりますか?
A. 1対1の置き換えではありません。応用情報と高度8区分をまとめて再編した結果としてPDS3区分(マネジメント/データ・AI/システム)が生まれる整理で、IPAは現行区分と新区分の対応表を公表していません。本文の対応は科目Bの出題範囲から読み取れる領域の目安です。

Q. PDS試験に論述式はありますか?
A. 出題形式は未公表です。公表されているのは試験時間と出題数(科目A-1が90分60問、科目A-2と科目Bを合わせて120分で23問・12問)と、全区分をCBT方式で実施する予定であることだけです。シラバス案とサンプル問題は2026年度夏頃を目途に公表予定とされています。

Q. 現行の高度試験の免除はPDS試験に引き継がれますか?
A. IPAは経過措置として、現行の高度試験または支援士試験で一部科目の免除要件を満たした場合、一定期間、PDS各試験・支援士試験で一部科目を免除することを検討中としています。詳細は未確定です。

まとめ

  • PDS試験はマネジメント/データ・AI/システムの3区分。応用情報と高度8区分を大括り化した新設試験で、2027年度夏〜秋頃に開始予定。
  • 構成は科目A-1 90分60問+科目A-2・B 計120分(23問・12問)。出題形式・受験料・実施時期の詳細は未公表。
  • 現行の応用情報は2026年度後期が最後。取り切れる人は現行で取り、新区分は科目Aの用語を土台にしながら様子を見る。

出典:IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」(2026年3月31日公表・4月28日更新)および令和8年度試験の実施案内。公表内容は検討状況であり、新区分の名称はすべて仮称です。日程・制度は必ずIPA公式サイトで最終確認してください。

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この記事を書いた人

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記事は、国内SIerで大規模システムのプロジェクトマネジメントに従事する夫の経験をもとに作成しています。夫はクラウド・ITSM・プロジェクト管理の認定を、働きながら独学で取得してきました。夫が受けた資格の記事は合格までに実際に通った手順をもとに、受けていない資格の記事は公式の試験ガイドなどの一次情報をもとに書いています。

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